【一挙プレビュー】J2唯一未勝利の群馬と3連勝で首位の岡山が激突!2位浮上の清水は昨季1分1敗と苦しんだ秋田にリベンジなるか | Jリーグ
3月23日から24日にかけて開催されるJリーグの試合プレビューを一挙に紹介。J2リーグは10試合が各地で開催される。 ●【動画】日本代表|川村拓夢(サンフレッチェ広島)プレー集
3月24日
14:00 ベガルタ仙台 vs 徳島ヴォルティス(J2) 仙台は2試合連続のスコアレスドロー。守備面が昨季から大きく改善し、開幕から無敗を続けているが、連戦最終戦のホームゲームでは勝点3が欲しい。期待がかかるのは新加入のFWエロン。待望のJ初ゴールを挙げ、2014年以来となる徳島戦での白星をもたらすことができるか。 対する徳島はレノファ山口FCに屈して4敗目。前々節の勝利で息を吹き返すかと思われたが、首脳陣を取り巻く状況は一段と厳しくなった。注目は前節、途中出場から前線の起点となったFWブラウンノア賢信。昨季J3で13得点とブレイクを果たした22歳にJ2初ゴールは生まれるか。 14:00 いわきFC vs モンテディオ山形(J2) いわきは3月9日以来のホームゲーム。前節は苦しい時間帯もあった中、甲府から勝点1を持ち帰った。公式戦アウェイ3連戦で3戦連発を記録しているのがFW近藤慶一。山形には昨季いずれも3失点でシーズンダブルを食らったが、好調を維持する背番号9が雪辱の立役者となれるだろうか。 一方、藤枝MYFCに敗れた山形は3連敗。スコアこそ最小得点差だったものの内容は完敗に等しく、無得点も3試合連続となった。長いトンネルに入った昨季が頭をよぎる中、注目は今季いわきから加入したFW有田稜。慣れ親しんだかつての本拠地で移籍後初得点を挙げ、存在感を示したい。 14:00 水戸ホーリーホック vs ジェフユナイテッド千葉(J2) 水戸は前節に先発6人を入れ替えて臨んだものの、またも1点差で敗れて4連敗。惜敗続きの連鎖に終止符を打つことはできなかった。昨季のホーム千葉戦では4-1と鮮やかな逆転勝利をマークしており印象は悪くない。課題となっている先制点を奪い、優位に試合を進めたいところだ。 千葉の前節は清水エスパルスに1-3で敗戦。とはいえ前半は特に内容の良さが目立ち、チームとしての狙いは表現できたと言えるだろう。一時、同点となるゴールを決めたFW小森飛絢は4戦連発中。守備面での貢献度も高いだけに、連敗ストップへ向けて絶対的なエースにかかる期待は大きい。 14:00 栃木SC vs 大分トリニータ(J2) 3連勝を狙った栃木は前節0-3で敗戦。ただ、雪と強い風が吹きつける特殊な気候条件だったこともあり、悲観することなく切り替えたいところだ。大分戦は2018年から勝利なし。直近対戦の5試合はロースコアが続いているが、FW奥田晃也らを中心に相性の悪さを払拭できるか。 対する大分は鹿児島ユナイテッドFCに快勝して2勝目。今季初の連勝を目指して栃木に乗り込む。注目は前節“これぞ長沢”というヘディングで2得点を挙げたFW長沢駿。早くも昨季の総得点に並ぶ3ゴール目をマークした長身ストライカーには、久々となるアウェイでの一撃も期待したい。 14:00 清水エスパルス vs ブラウブリッツ秋田(J2) ジェフユナイテッド千葉を下した清水は2位に浮上。苦しい時間も長かった中で我慢強く戦い、最後はMF乾貴士、MF松崎快のゴールで試合を決めた。昨季の秋田戦ではホームで敗れるなど1分1敗。会心のリベンジを果たした千葉戦同様、借りをきっちりと返して3連勝達成を狙う。 対する秋田の前節は、強風に雪が舞う悪条件の中で3-0の快勝。本拠地『ソユースタジアム』での白星は実に昨年5月以来だった。連勝に向けては、持ち味である粘り強い守備を体現することが絶対条件。その上で、公式戦3ゴールとチームの得点源になっているFW佐藤大樹の決定力に期待がかかる。 14:00 藤枝MYFC vs ロアッソ熊本(J2) 開幕から無得点が続いていた藤枝は、前節MF榎本啓吾の決勝点で今季初勝利。良い内容にようやく結果が伴ったことで手にした自信も大きいはずだ。今節の熊本戦はホーム初勝利と2連勝が懸かる。“良い守備からの良い攻撃”の回数をさらに増やし、複数得点で藤枝らしさを存分に示したい。 対する熊本は苦手としていた仙台でのアウェイゲームにドロー。大敗した前々節から立て直した。MF古長谷千博が負傷交代するなど離脱者が相次ぐ中、前節は試合終盤に道脇豊、神代慶人の現役高校生FWによる2トップが実現。収穫十分の勝点1を今節につなげ、3試合ぶりの白星を狙う。 14:00 レノファ山口FC vs 愛媛FC(J2) 山口は強風が吹き荒れる中で行われた前節、風上の後半に2得点を奪い勝利。今季初出場のFW野寄和哉、初先発のDFヘナンが得点したことで、チームの雰囲気はさらに上向くはずだ。注目選手は試合当日に25歳となるFW山本駿亮。リーグ戦1号をバースデーゴールで飾ることができるか。 対する愛媛はV・ファーレン長崎に敗戦。失点シーンは外国人選手の“個”に屈する形となったが、FWベン・ダンカンの得点で1点差に迫ったことは収穫だった。期待がかかるのは昨季13得点のFW松田力。エースに待望の今季初得点が生まれれば、チームはさらに乗っていくはずだ。 14:00 V・ファーレン長崎 vs ヴァンフォーレ甲府(J2) 長崎は中2日で臨んだ愛媛FC戦を制して3連勝。3月10日以来となるホームゲームに、勝点『10』で並ぶ甲府を迎える。キーマンは前節途中出場で今季初ゴールをマークしたFWフアンマ・デルガド。得点王に輝いた昨季も連続試合得点が多かっただけに、エースの2戦連発へ期待が高まる。 対する甲府は前節いわきFCと引き分け。3枚替えなどで追加点を狙ったものの、勝点1にとどまり悔しさが残った。注目は攻守に高い貢献度を見せるFW三平和司。昨季の2試合とも得点するなど長崎戦には相性が良く、シックスポイントマッチとなる今節もゴールネットを揺らすことができるか。 14:00 鹿児島ユナイテッドFC vs 横浜FC(J2) 序盤から失点を重ねた鹿児島は大分トリニータに完敗。敵地での初白星はまたもお預けとなった。一方、ここまでホームの2試合はいずれも逆転勝利。第4節には8分間で3ゴールを奪うなどツボにはまった時の爆発力は圧巻で、今節もサポーターの熱い後押しとともに“劇場”の再演を期す。 対する横浜FCは今季二度目の完封勝利。DF岩武克弥が前半24分に退場処分を受けて数的不利を強いられたものの、1点を守り切った。期待がかかるのは鹿児島県出身のMF中野嘉大。前節は岩武退場のあおりを受け前半27分でピッチを退いたが、地元開催で持ち味全開といきたい。 17:00 ザスパ群馬 vs ファジアーノ岡山(J2) 群馬の前節は数的有利を生かせずに3連敗。唯一の未勝利チームとなり、最下位に転落した。シュート数はリーグ最少にとどまっており、FW髙澤優也らがゴール前で勝負できるシーンを増やしたいところ。対照的な好スタートを切ったアウェイチームに初黒星をつけ、反撃の狼煙を上げられるか。 岡山は3試合連続のウノゼロ勝利で首位をキープ。先発を4人入れ替えた中でも危なげなく守り切り、好調ぶりが際立っている。注目は前節PKを沈め、今季2点目をマークしたFWグレイソン。前からの守備やポストプレーでの貢献も非常に大きく、4連勝へ向け最前線でチームを引っ張りたい。 <3月24日の対戦カード(J2)> 14:00 仙台 vs 徳島 14:00 いわき vs 山形 14:00 水戸 vs 千葉 14:00 栃木 vs 大分 14:00 清水 vs 秋田 14:00 藤枝 vs 熊本 14:00 山口 vs 愛媛 14:00 長崎 vs 甲府 14:00 鹿児島 vs 横浜FC 17:00 群馬 vs 岡山