PSR違反が指摘されたレスター、異議申し立てが認められプレミアリーグからの処分を回避
レスター・シティは3日、プレミアリーグによる罰則を免れることが決定した。イギリス『スカイ・スポーツ』など複数メディアが報じている。 かつて元日本代表FWの岡崎慎司氏が所属していたことでも知られるレスターは、2022-23シーズンにプレミアリーグから降格となるもわずか1年で復帰。今シーズンはプレミアリーグで戦っており、ここまで3試合1分け2敗の成績となっている。 そんなレスターだが、プレミアリーグから処分が下される可能性が浮上。2022-23シーズンまでの3年間で許容される損失額だった1億500万ポンド(約215億円)を超過したことから、プレミアリーグの定める収益性と持続可能性に関する規則(PSR)違反となり、シーズン中に勝ち点はく奪などの罰則が科せられると発表されていた。 しかし、レスターはこの決定を不服としており、独立控訴委員会に対して「PSRの規則はクラブがプレミアリーグに加盟している間のみ適用される」と異議申し立て。3日、控訴委員会はレスターの主張を支持する決定を下し、プレミアリーグの処分は撤回されることになった。 控訴委員会は、会計年度終了時、レスターがプレミアリーグからチャンピオンシップ(イングランド2部)に降格していたことに注目。プレミアリーグの管轄から外れた以上、PSR違反がどの時期に起こったかについて特定できる理由はなく、それゆえレスターが規則違反しているとは断言できないとの考えを示している。 この決定を受け、プレミアリーグが再びレスターに処分を科すことは難しくなった模様。リーグは声明を発表しており、控訴委員会の決定に「失望している」と述べている。 一方のレスター側はこの決定を歓迎。「我々の一貫して表明してきた立場を支持する控訴委員会の包括的な決定を歓迎する。クラブは2023年6月30日までの評価期間でPSRに違反していないという控訴委員会の判断を強調したい」と表明している。
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