NJT銅管、サーモエクセル管の設備増強。生産能力20%増・業務用エアコン向け需要増加
NJT銅管(本社・愛知県豊川市、社長・物部哲郎氏)は主力製造拠点である伸銅所(豊川市)に同社独自の伝熱管であるサーモエクセル管製造設備を追加導入した。これにより生産能力は約20%増となった。業務用エアコン向けの需要が増加しており、供給能力を高めることで、顧客ニーズに応える。 サーモエクセル管は内外両面に特殊な形状の溝を持ち、伝熱性能の向上や銅の使用量を削減する効果が見込める。主用途の一つであるビル用マルチエアコンは一つの室外機が多数の室内機に接続し室外機の熱交換器に高い伝熱性能が要求されるため、同社はサーモエクセル管の採用拡大に力を入れる。 同社広報担当者は「足元では業務用エアコン需要が立ち上がっているため、サーモエクセル管の需要増も期待できる」と話す。 また、銅価格の高騰を背景にアルミのサーモエクセル管も現在テスト段階だという。