ビール好き必訪。奥多摩の注目クラフトビールメーカー直営のタップルームやボトルショップが完成
コロカルニュース
クラフトビールメーカー〈VERTERE〉が、奥多摩町に2024年4月20日(土)、新工場に併設する〈NEW Bottle Shop〉をオープン。 【写真で見る】『TOP AWARDS ASIA2022』を受賞した〈VERTERE〉缶ビールのラベルデザイン。 まち全体が秩父多摩甲斐国立公園に包含される自然豊かな環境のなかで、クラフトビールの製造販売と直営のタップルームやボトルショップを展開します。 ■自然豊かな東京の奥座敷、奥多摩 〈VERTERE〉は2014年に設立、2015年に醸造を開始した東京奥多摩発のクラフトビールメーカーです。 工場やショップがある奥多摩までは、新宿駅からJR青梅線の終点駅である奥多摩駅まで1時間半。駅から徒歩20分ほどの場所にあります。 清らかな水と緑豊かなことから、年間を通して多くのハイカーやキャンパーが訪れ、週末はたくさんの観光客が集まるエリアです。 「決してアクセスの良い場所とはいえませんが、都心のスピード感に流されることなく、自分たちのペースでビールを作るために奥多摩を拠点に決めました」と〈VERTERE〉の代表社員 鈴木光さん。 以前は、需要に対して生産量が追いつかず、取引の打診があっても受けられず、一般顧客向けの販売に関しても、売り切れてしまう状況が続いてしまっていたこもあったそうです。 そんなことから、以前の約4倍の増産が可能となる新工場を建設。 これまで応えることができなかった国内での取引や、海外からの引き合いにも対応できるようになりました。 工場は奥多摩町が所有する未利用地にJR東日本都市開発が建設し、観光や雇用、税収など奥多摩のまちにとっても有益な事業にもなっています。 近年はふるさと納税向けの出荷量も増え、2022 年度の町のふるさと納税における返礼品の7割は、〈VERTERE〉 のクラフトビールが占めるほか、国内だけでなく、アジアを中心に5か国へ輸出されています。 ■〈VERTERE〉のビールとデザイン ブランド名の〈VERTERE〉とは、英語に置き換えると「To turn」。回転させる、変えるといった意味のラテン語。 麦芽が持つ酵素によってデンプンが糖に、タンパク質はアミノ酸へと変化し、ホップの成分は熱によって苦味に変化。 さらに糖は酵母によってアルコールへと変化します。これらの変化を意識しながら、原材料を選択し、レシピを構成しているそうです。 缶ビールのラベルデザインは美術館でのアート鑑賞から着想を得て、社内のスタッフがデザイン。 白い背景に写真をはめ込んだシンプルなデザインが特徴のデザインは、缶ビールのラベルデザインが評価され、『TOP AWARDS ASIA2022』を受賞。 ドイツで発行されているデザインブックにも掲載され、国内外から高い評価を受けています。 ■テーマは「誰とどこでどうやって飲むか」 〈VERTERE〉が目指すのは飲んだ人の価値観を変えるビール。 現在1仕込み2,000リットルと4,000リットルの2つの設備で醸造を行い、さまざまなスタイルのビールをつくっています。 週末には工場見学(※要予約)も開催。 「誰とどこでどうやって飲むか」をテーマに、より気持ちのいい場所、状況でよりおいしいビールを飲むことを提案。 新工場では、醸造施設のみならず、ボトルショップなどでのイベント等を通じて、地域の活性化に協働、共創して取り組んでいくそう。 今後もJR 東日本グループや奥多摩町と連携し、工場見学や小売店など、地域に根ざした事業モデルを構築。 「クラフトビールを通して観光客の満足度を高めることで、奥多摩町の経済発展につながるように尽力していきたい」と鈴木さん。 奥多摩のまちから新たな “VERTERE ビールの物語”が、奥多摩の自然が育む緑、水、空気とともに紡がれていきます。 information NEW Bottle Shop 住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川1099-6 営業時間:10:00~18:00(変動あり) ※年末年始を除く 定休日:月~金曜 Web: NEW Bottle Shop writer profile Momo*Kinari きなり・もも ●ライター・エディター。東京在住。Webや雑誌、旅行ガイドブックで撮影・執筆。国内外でグルメや観光スポットを取材。たまに料理やモノづくり、イラストの仕事もしています。 X:@Momo_kinari 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。