「ベロだけで倒す」「神龍も殺す」 ドラゴンボールで読者を絶望させた悪役キャラたち
ベジータ
その他、読者に絶望を与えた強敵として有名なのがコミックス17巻「其之二百四 さようなら孫悟空」で初登場したベジータです。ベジータといえば悟空のライバルとして共に敵と戦う心強い味方のイメージが強いでしょう。しかし、初登場時は残虐な強敵として登場し「地球の戦士たちがまったく歯が立たなかった」「悟空とピッコロ2人がかりでなんとか倒したラディッツより強い敵に絶望した」といった声がSNS上であがっていました。 ちなみにラディッツは、ベジータが登場する前に地球に来ていたサイヤ人で、仲間となったピッコロと悟空が2人同時で戦っても歯が立たないという桁違いの強さをみせます。悟空がラディッツを羽交い絞めにした状態で、ピッコロが魔貫光殺砲で悟空もろとも貫いてなんとか倒すことができた強敵です。 そして次に現れるベジータは、ラディッツよりもさらに強い存在であり、しかも悟空が死んでしまった状態で物語が進むのです。当時の筆者はジャンプを読み進めながら、この後ベジータによってクリリンや天津飯たちが殺されてしまうのではないかと恐怖していました。 ◇ ◇ この他にも、『DRAGON BALL』にはフリーザやセルなどとんでもない悪役が登場し、たびたび読者を絶望の底に叩き落としています。そのたびに、希望を見出して敵を倒す展開が人気の秘訣だったのかもしれません。そして、2024年秋に世界展開が予定されている新アニメ『ドラゴンボール DAIMA』ではどんな強敵が現れるのか、公開がとても待ち遠しいです。 (海川 まこと/漫画収集家)
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