『スターウォーズ』ルークにバットマン俳優も…英語版『君たちはどう生きるか』成功の裏に豪華な声優陣
『スター・ウォーズ』シリーズのルーク・スカイウォーカー役で知られる米俳優マーク・ハミルが、第96回アカデミー賞の長編アニメ―ション部門に宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』(英題:The Boy and the Heron)がノミネートされたことを祝福した。 【写真あり】『君たちはどう生きるか』で声優挑戦のあいみょん 恋人・尾崎世界観だけに見せた「意外な素顔」 ハミルはこのほど自身のインスタグラムに『君たちはどう生きるか』の画像を投稿し 《#TheBoyAndTheHeron(君たちはどう生きるか)がアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされました。比類のない宮崎駿を祝福します》 と祝福し、 《 #CastleInTheSky (天空の城ラピュタ)に続いて彼との2回目のコラボレーションとなります。英語の音声キャストに参加できたことに感謝しています》 とつづった。 戦争中の日本を舞台に、母親を火事で亡くした少年・眞人(まひと)が、東京から疎開した母親ヒサコの実家がある村で青サギと出会い、不思議な体験をするファンタジーの同作。ハミルは英語版で、ヒサコとヒサコの妹・夏子の大伯父の声を担当した。 「英語版の声の出演は、ハミルのほかに『バットマン』主演のロバート・パティンソン(青サギ/サギ男)、『オッペンハイマー』に出演しているフローレンス・ピュー(キリコ)や『プラトーン』『スパイダーマン』のウィレム・デフォー(老ペリカン)。そのほかクリスチャン・ベール(勝一)にデイヴ・バウティスタ(インコ大王)などハリウッドのトップスターが多数出演しています。 昨年12月8日に全米で公開され、興行収入約18億6000万円を記録。週末全米週末興行収入で1位になるなど、米国でも大ヒットしています。そのウラには豪華“声優陣”の力も大きいでしょうね……」(映画関係者) アカデミー賞の長編アニメーション賞部門にノミネートされたのは『君たちはどう生きるか』のほかに『マイ・エレメント』、『スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース』、『ニモーナ』、『ロボット・ドリームズ』の計5本。 『君たちはどう生きるか』はアカデミー賞の前哨戦といわれる第81回ゴールデングローブ賞のアニメ映画賞をはじめニューヨーク映画批評家協会賞やロサンゼルス映画批評家協会賞などの長編アニメーション賞を受賞しており、アカデミー賞の最有力とみられる。ハミルの“祝福”がさらなる追い風になるかもしれない。受賞すれば『千と千尋の神隠し』が第75回アカデミー賞(‘03年)で同賞を受賞して以来2度目の受賞の快挙となる。 ほかにも山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が日本映画として初めて視覚効果賞にノミネート。また役所広司がカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞したヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』が国際長編映画賞にノミネートと、日本映画が3本同時にノミネートされるのは史上初の快挙となった。 第96回アカデミー賞は3月10日(日本時間3月11日)にロサンゼルスで開催される授賞式で発表されるが、誰がオスカーを手にするのか注目される――。 文:阪本 良(ライター、元『東京スポーツ新聞社』文化社会部部長) 現在はWebマガジン『PlusαToday』を始め、芸能、映画、ハリウッド情報などの記事を執筆。日本映画ペンクラブ会員
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