12年前からの運命。ドジャースのラソーダ氏がダルビッシュを口説いていた
ダルビッシュ有が、今日16日(日本時間17日)レンジャーズからドジャースへ移籍して初めて本拠地のドジャースタジアムでのホワイトソックス戦に先発する。 ロサンゼルスタイムズ紙は、「ダルビッシュは、12年後にようやく本拠地デビューする」という見出しで、ダルビッシュの本拠地デビューに関する運命的なエピソードを報じた。 ダルビッシュは東北高校時代にドジャースで長年監督を務めた名将、トミー・ラソーダ氏と出会っていたという。 「12年前のこと、ロサンゼルスからの訪問者が大阪に到着した。ダルビッシュが故郷を離れ、メジャーリーグに来ることを考えているらしいということで。ダルビッシュは高校の最終学年であったが、彼の才能はロサンゼルスからの訪問者を日本に向かわせるものだった」 同紙は当時の様子をこう綴っている。 「そのなかにはドジャースの鼓動を代表する人がいた。ダルビッシュは今もトミー・ラソーダが彼の家に来た日のこを覚えている。ラソーダもまたそうである。ラソーダはダルビッシュの父と母に彼の息子の才能をロサンゼルスで開花させないかと働きかけた」。 野茂英雄氏のドジャース入団時の監督であったラソーダ氏は、12年前にダルビッシュを直接口説いた。 「ドジャースが彼にとってどのような意味を持つのか、そして、彼はドジャースにとってどのような意味を持つのか、そういったことを伝えようとしていた」 ラソーダ監督の当時の回顧だ。 だが、ダルビッシュはドジャースへ入団せず、日本ハムへ入団。ダルビッシュがポスティングでメジャーに移籍した際には、ドジャースは財政的混乱でレンジャーズに入札額で負けて獲得できなかった。 「ラソーダはダルビッシュを熱心に誘ったが、ダルビッシュは日本で彼のプロ野球選手としてのキャリアをスタートすることを選んだ。2011年のシーズン後、ダルビッシュが日本を離れるときには、ドジャースはフランク・マックコートの破産によって財政的に混乱していた。ドジャースとダルビッシュは縁がなかった。7月31日のトレード締め切り日にドジャースがレンジャーズからダルビッシュを獲得するまでは」 12年前にラソーダが、ダルビッシュに話した、ダルビッシュにとってのドジャースとは何なのか。ドジャースにとってのダルビッシュとは何なのか。その問いが、トレード移籍により再び問われることになった。