福島第一原発の燃料デブリ、試験的取り出し完了 事故後初めて
東京電力は7日、福島第一原発2号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試験的な取り出し作業が完了したと発表した。燃料デブリを取り出したのは、事故後初めて。今後、茨城県内の研究施設に運び、分析する。 【写真】燃料デブリの試験的取り出しのイメージ 東電はこの日、原子炉格納容器の外側に設けた「隔離箱」から、燃料デブリが入った容器を出した。現場で、この容器をさらにバケツ型の専用容器に収め、取り出し作業が完了したという。 採取した燃料デブリの大きさは5ミリ以下。5日の測定では、20センチの距離で放射線量は毎時約0.2ミリシーベルトだったという。今後、茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の施設に運び、成分などを分析する。
朝日新聞社