水道事業者に「ほしい物リスト」 市係長を収賄容疑で再逮捕
福岡県直方市発注の浄水施設の運転管理業務をめぐる贈収賄事件で、福岡県警は13日、直方市水道施設課浄水係長、阿部智明容疑者(49)=北九州市八幡西区星ケ丘5丁目=を収賄容疑で再逮捕した。捜査関係者によると、阿部容疑者は、工事の下請けに入れる便宜の見返りとして、ゴルフ用品や釣り具など「ほしい物リスト」を月に1、2回、業者側に送信していたという。 他に贈賄容疑で再逮捕されたのは、直方市の上下水道設備工事「イオハラ設備」の代表取締役、庵原良修(54)=同区星ケ丘1丁目=、水道用品など販売「共立機工」(福岡市早良区)の代表取締役の桑原雄三(52)=福岡市早良区有田5丁目=ら3容疑者。県警は認否を明らかにしていない。 捜査2課によると、阿部容疑者は、市が発注する同業務に関して助言や指導をする職務にあり、業務の元請け会社にイオハラ設備を除草工事の下請けとして推奨。見返りとして、2023年4~12月に複数回にわたってゲーム機やカー用品など約30点(約30万円相当)を受け取った疑いがある。
朝日新聞社