歌川広重の浮世絵を再現する「王子狐の行列」を元旦に開催 /東京
除夜の鐘とともに狐が行列をなして東京・北区王子を練り歩く「王子狐の行列」が、来年1月1日に行われる。お面やメークを施した人々が、裃などを身にまとい、子狐や女狐、白狐などにふんする。 行列は、装束稲荷神社(王子2-30-13)から王子稲荷神社(岸町1-12-26)までの間を、提灯を片手にお囃子とともに練り歩くもの。元日の午前0時から出発する。 狐の行列は、「富士三十六景」などで知られる初代歌川広重の浮世絵に描かれた世界観を再現した。子どもたちに王子の歴史や文化を伝えようと、地元住民らが平成5年から開いており、今年で22回目。 途中の権現坂では、王子稲荷神社から迎えに来た狐との「提灯交換の儀」が行われる。王子稲荷神社では、狐囃子、獅子舞が奉納されるなど、会場周辺は幻想的な空間に包まれる。