宣長や三井の〝秘話〟語る 25日、落語家の桂文我さんら3人 三重・松阪
「まつさかの円居」第2回 本居記念館・吉田名誉館長、射和文庫・竹川文庫長と
三重県松阪市大河内町在住の上方落語家・桂文我さん(63)=本名・大東幸浩=らは25日午後1時から、松阪市川井町の松阪コミュニティ文化センターで講演会「令和版まつさかの円居(まとい)」の第2回を開催する。「松阪の人が知らない、松阪の話」を切り口に昨年から始めた学びの場。今回も文我さんに本居宣長記念館名誉館長・吉田悦之さん(66)=同市笹川町=、射和文庫文庫長・竹川裕久さん(70)=同市射和町=を加えた3人が本居宣長、豪商三井などの〝秘話〟を語り尽くす。 日本史に太字で刻まれるような多くの偉人を輩出する松阪の、文化の素晴らしさを内外に再認識してもらおうと昨年から始めた。あまり後世に語られてこなかった「松阪の埋もれた歴史」を、あえて積極的に取り上げる。 第2回となる今年は吉田さんが「松阪の一夜異聞(ひとよいぶん)」として本居宣長と賀茂真淵の出会いを詳説。伊勢商人の家系に生まれた文化人・竹川竹斎(1809~82年)の子孫に当たる竹川さんは「櫛田川のはなしあれこれ」と題し、縄文時代の粥見井尻遺跡(同市飯南町粥見)から明治時代に多気郡と飯南郡を結んだ両郡橋(同市射和町─多気町相可)まで、流域が誇る一級河川史を語る。文我さんは三井家を題材にした古典落語「三井の大黒」を口演する。鼎談(ていだん)もある。 午後0時半開場で同1時開演。全席自由で前売り3千円、当日4千円。 文我さんは「(日本の)文化にまでつながるものが松阪にはこんなにもありますよと。いろいろなことを知っていただきたい。文化的なピースをいくつも持っていただけるようになれば」と呼び掛けている。 問い合わせは、まつさかの円居実行委員会事務局TEL090(1414)9883へ。