しどろもどリ×堀春菜「スミコ22」6月29日より劇場公開、ナレーションは工藤祐次郎
創作ユニット・しどろもどリが手がけた、堀春菜が主演する映画「スミコ22」が、東京・K's cinemaにて6月29日より公開されることが決定。ポスタービジュアルも公開された。 【動画】映画「スミコ22」特報 本作は、監督・脚本・編集を担当したしどろもどリのメンバー・福岡佐和子がつづった日記をベースにした物語。自分の感覚がいつの間にかひどくあいまいなものになっていると思った22歳の静岡スミコが、23歳になるまでの15日間、自分が何を考えながら生活しているのかを感じ取ろうとする様子が描かれる。「空(カラ)の味」「大観覧車」の堀がスミコを演じた。そのほか、しどろもどリのメンバーで本作の助監督であるはまださつきや、松尾渉平、樹、安楽涼、梶川七海らも出演している。 ポスタービジュアルは、映画監督としても知られる東かほりがグラフィックデザインを担当。主人公のスミコがショートケーキを頬張る姿に「自分とたしかに過ごす毎日」というコピーが添えられている。また、しどろもどリの前作「まだ君を知らない」に主題歌を提供したシンガーソングライターの工藤祐次郎が、本作のナレーションを担当していることも明らかに。堀、福岡、はまだ、工藤からはコメントが到着した。 ■ 堀春菜 コメント 私が22歳だったのは、世界中がコロナという言葉を知る少し前。俳優の仕事をしながら保育園でアルバイトをしていて、それなりに悩みながらも楽しく生活していた気がする。と、一言でまとめられてしまうくらい、あの頃、私が何を考えていたのかあまり覚えていない。自分の好きが曖昧になっていることに気がついてそのことについて一生懸命考える22歳のスミコを演じながら、忘れちゃったけどこんないい時間を私も過ごしていたかもしれないと思った。 悩め、悩め、いいことだ、と今の自分が彼女たちに伝える時、同時にこれからの私に同じことを言われる気がしてドキッとした。22歳のスミコと22歳だった私、これからのいつかの私が問いかける。今、好きなことはなに? 最近会ったワクワクしたこと、怒ったこと、教えてよ、と。劇場公開を迎えて、「スミコ22」を過ごしてくれた方々と早くおしゃべりがしたい。 ■ 福岡佐和子 コメント この映画は私自身の、仕事を辞め、自分が考えていることに対して敏感になりたいという気持ちで過ごしていたころの気持ち、日々が基になっています。 毎日というのはとりとめがなく、ひとつづきには進んでいかないけれど、どんな気分でも、自分の感じていることをまっすぐキャッチしていられたらいいな、と思っています。 私はこの映画の主人公であるスミコのことがとても好きです。 たくさんの方に出会っていただけますように。 かっこいい一人一人が一緒になってつくってくれたこの映画を、大好きなK's cinemaさんで上映の機会をいただけたこと、本当に嬉しく思っています。 ■ はまださつき コメント 人と関わる時、「みかんりんご理論」を大事にしています。「一見違うようだけど、私がみかんを好きなのと同じように彼女はりんごが好きなんだな」というふうに考えよう、というやつです。 「スミコ22」を作っていく時、それが少しずつアップデートされていく感覚がありました。「私がみかんを好きなのと同じように彼女はぶどうが嫌いだ」、もっと言えば「私がみかんを好きなのと同じように彼女はいま散歩をしている」みたいな理解(共感?)の仕方がいちばん、相手のこと好きでいられるんじゃないかなあと。 つまりその、「スミコ22」のこと、「具体的にはそんな共感とかじゃないけどなんか、なんかわかる~~!」と思っています。 そういう風に映画観たり友だちと関わったりしていたい! ぜひ、この映画に関わりに来てください。 ■ 工藤祐次郎 コメント 人の日記を覗き見るという行為はなかなかの大罪であるかとは思うのですが、「スミコ22」は監督である佐和子さん の日記を元に書かれた脚本とのこと。 頭では思っていても口にすると誰かを傷つけたり、面くさがられたり、自分が悲しくなってしまったりしかねない心の声を担当しました。そんなこと、思っていてもやっぱり言えないよなあ、という声を口にしながら私、少しドキっとしたりしています。 ところで私は自販機のカップルが好きです。すごく。