米英外相、11日にキーウ訪問 ロシア領への兵器使用巡り協議
【ロンドン、ワシントン共同】米国務省は10日、ブリンケン国務長官とラミー英外相が11日にウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪れると発表した。米英外相がそろって訪問するのは異例。対ウクライナ支援や欧米が供与した長射程兵器のロシア領内への使用などを巡り、ゼレンスキー大統領らと協議する。 欧米は英国製巡航ミサイル「ストームシャドー」など長射程兵器の使用制限を求める一方、ウクライナは制限の撤廃を主張している。13日にはワシントンでバイデン米大統領とスターマー英首相が会談する予定。ブリンケン、ラミー両氏は首脳会談に先立ち、ウクライナ側と制限の扱いなどを調整するとみられる。 両氏は10日にロンドンで会談し、対ロ制裁、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉などでも意見交換した。ロシアを支援するイランに、英米が団結して対抗する必要があるとの認識で一致した。 ブリンケン氏は記者会見で、ロシアがイランから短距離弾道ミサイルの供与を受け、数週間内にウクライナに対して使用する可能性が高いとの見方を表明。米財務省はイランとロシアに拠点を置く10人、6団体への制裁を発表した。