日本被団協が石破首相と面会 核禁条約オブザーバー参加を要請か
ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表委員の田中熙巳(てるみ)さんらが8日、首相官邸で石破茂首相と面会した。日本被団協は3月に米ニューヨークで開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議にオブザーバー参加するよう日本政府に求めており、面会でも首相に直接働きかけるかが注目される。一方、首相は「日本で50年ぶりのノーベル平和賞をお祝いし、功績を顕彰したい」としており、受賞の祝意を伝える意向だ。 【写真まとめ】日本被団協の田中熙巳さんらと面会し、写真撮影する石破首相 首相に面会したのは、田中熙巳さん、田中重光さん、箕牧智之さんら8人。公明党の斉藤鉄夫代表らも同席した。 首相はこれまでオブザーバー参加については「これからよく議論する」などと述べるにとどめている。 日本被団協はノルウェー・オスロで先月10日にあったノーベル平和賞の授賞式に出席。田中熙巳さんが受賞演説し、「核抑止論ではなく、核兵器は一発たりとも持ってはいけない」と呼びかけていた。【内田帆ノ佳、椋田佳代、竹内麻子】