最上級グレードXXR! ホンダらしい独創的な装備が多数採用されたプレリュード
大きな成功を収めた後継モデルに埋もれた初代。しかし、新設計シャシーによる高い走行性能や日本初の装備などクルマとしての内容はホンダらしい情熱と工夫に満ち、新たな時代の到来を予感させるものだった。 【画像24枚】モデルチェンジによって進化を続けた初代プレリュードの最終型。インテリアには、燃費や残燃料、平均車速などを表示できるエレクトロリック・ナビゲーターを装備。上部エアコン吹き出し口間のデジタル時計が切り替わって表示される 【1982年式 ホンダ プレリュード XXR】 サスペンションはストラット式4輪独立懸架を新設計しており、FFながらもスポーティーなハンドリングと走行性能は高く評価された。 搭載するエンジンはアコードと同じ1.8L直列4気筒SOHC。このユニットは希薄燃焼によりクリーンな排ガスを実現したシングルキャブのCVCC。パワーこそ標準的だが、その後、80年4月のマイナーチェンジで燃費性能、パワー&トルクともにアップしたCVCC‐Ⅱへと進化。さらにドライバビリティーを向上させた。 この他にもトピックは多い。車速応動型パワーステアリングや日本車初の電動サンルーフ、同心二重円の集中ターゲットメーターなど、ホンダらしい独創的な装備が多数採用された。まさに新時代を担うモデルへ成長してほしいというホンダの意欲が詰まっている。 そして、今回の取材車両は、モデル終盤の81年10月に追加されたXXR。前後のブレーキをディスク化(前はベンチレーテッド)したほか、専用ホイールやクルーズコントロールを採用するなど、スポーティーさとラグジュアリーさを併せ持った最上級グレードだ。 主要諸元 Specifications 1982年式 ホンダ プレリュード XXR 全長×全幅×全高(mm) 4090×1635×1290 ホイールベース(mm) 2320 トレッド前/後(mm) 1400/1410 車両重量(kg) 950 エンジン型式 EK型 エンジン種類 直列4気筒SOHC 総排気量(cc) 1750 ボア×ストローク(mm) 77.0×94.0 圧縮比 8.8:1 最高出力(ps/rpm) 97/5300 最大トルク(kg-m/rpm) 14.3/3500 変速比 1速2.047/2速1.370/3速0.969/ 最終減速比 3.105 ステアリング ラック&ピニオン サスペンション ストラット(前後とも) ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク タイヤ 175/70HR13(前後とも) 発売当時価格 178.4万円 初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.39 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部