公園の“タコ”が生まれ変わった!? 刻まれる思い出…世代を超えて愛される新潟市の公園「ともに成長した」
日本海を一望できる新潟市の公園でタコの遊具がリニューアルされ、SNSで話題となっている。全国各地で、高度経済成長期時代につくられ、老朽化が進んでいるという街の公園。世代を超え、地元で愛されている公園には様々な思い出も刻まれているようだ。 寂れた公園が人気スポットに再生 トイレ掃除から始まり…目指すは”田舎のディズニーランド”?【新潟発】
この遊具が設置されているのは新潟市中央区の関分記念公園。現地に行ってみると、巨大なタコがそびえ建っていた。
春の日差しの中、さっそくタコを楽しむ子どもの姿があった。 子どもたちをご機嫌にするこの遊具は3月に完成したもので、6本の滑り台があり、トンネルとしても遊べるのが特徴だ。
市民に愛されてきたタコが老朽化…
この遊具の特徴から地元では「タコ公園」と呼ばれているこの公園。 もともとは関屋分水の完成を記念し、つくられた公園だったが、いまではすっかりタコが代名詞に。
新潟市によると、初代のタコは1972年に建設され、幅10m・高さ4mの大型の遊具で、多くの子どもが一度に遊べると人気を博してきた。 長年、市民に愛されてきたタコだが、市は3年ほど前の点検で老朽化によるひびを確認。再建が決まった。
国によると、現在は高度経済成長時に出来た公園が多く、老朽化が進んでいるという。 そこで公園の長寿命化に向けた補助金出して再整備を進めていて、タコ公園も今回、この補助金を活用。
公園に来た人は…「小さいころ来た覚えがある。父に連れてきてもらって」「子どもがすごくやんちゃだったので大変だった。駆けずり回って。タコとともに成長した」 世代を超えて愛されるタコ公園…様々な思い出が刻まれているようだ。 遊具を整備する際も、近隣の自治会から「タコの遊具にしてほしい」との要望があり、2代目を建設することになったという。
その姿はさながら、新潟近海に生息する世界最大のタコ、ミズダコのよう…?