加古川・みとろ観光果樹園がスイーツ店出店へ CFで協力呼びかけ
みとろ観光果樹園(加古川市上荘町)が現在、スイーツ店出店の準備を進めている。(加古川経済新聞) 【写真】みとろ観光果樹園開発プロジェクトメンバー 2025年で開園70周年を迎える同園。自然に囲まれながらスモモやブドウなど季節に応じた旬の果物が収穫体験できる場として地域から親しまれてきた。しかし近年は、来園客の減少、スタッフの高齢化、果樹の管理など、園の存続に関わる問題を抱えていたという。 そこで、以前から同園とつながりがあった兵庫県内で塾を営む金賢哲さんと、金さんが声をかけて集まった20~70代の有志8人で、同園の認知度向上と若手農業従事者の育成を目的としたプロジェクトをスタート。その一環で、同園の特産品を使ったスイーツ店の出店を計画。来春のオープンを目指している。 当初、出店場所は同園敷地内で考えていたが、園内の建物を改装するためには数千万円の費用がかかることから計画を変更。現在は、多くの人が集まるJR加古川駅前での出店に向けて準備を進めている。 来年1月31日まで、クラウドファンディング(CF)で協力を呼びかけている。目標金額は781万円。店のオープンにかかる初期費用や看板設置、広告宣伝費やスイーツの開発・研究費に充てる。リターンは同園で収穫した果実を加工した「フルーツジャムギフト」「スモモ狩り体験チケット」など約20種類を用意。 金さんは「スイーツ店を通じて多くの人にこの観光果樹園を知ってほしい。将来的には園内を往来するモノレールの設置やスマート農業が学べる学校の設立などを計画している。この園をたくさんの人でにぎわう場所にしていきたい」と力を込める。
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