中日・井上一樹監督、腰痛を抱えるドラ1・金丸夢斗に”ノースロー”ブレーキ掛けていた「不安な部分を押し殺して練習はするなよと」
中日・井上一樹監督(53)が5日、ドラフト1位で指名した関大・金丸夢斗投手(21)に対して、練習よりも腰痛の完治を優先させるスケジュールを提案していたことを明かした。左腕は3日、在名テレビ局の番組出演後に現在ノースローで、12月中のキャッチボール再開を視野に入れて調整していると話していた。 井上監督が“金の卵”に自らブレーキを掛けていた。ドラフト1位指名した金丸のノースロー発言から2日後。指揮官は自ら関大へ足を運んだドラフト翌日、10月25日の指名あいさつでのやりとりを明かした。 「不安な部分があるとするならそれを押し殺して練習はするなよと伝えました。まずはその不安な部分を治すことに専念しなさいよということ。来月までキャッチボールしないとか年内は休むとかいうようなものに対して、『え~っ』と驚くことはないです」 球団はもちろん金丸の腰痛を把握していた。スカウトからも報告を受けている。プロ志望届提出後に行われた面談でも体調の話題に及んだ。春先から違和感を抱えていること、病院へ行っていること、今秋は腰痛のためショートイニングに専念したこと、加えて家庭環境に至るまで球団はしっかり掘り下げてきた。 左腕もできる範囲のパフォーマンスで昨秋から続く連続イニング自責点なしを「72」へ伸ばしていた。その上で竜は競合覚悟でドラフト会議に臨み、新指揮官は4球団競合でクジを引き当てた。 今後、球団は新人全選手を対象とするメディカル・チェックを行う。指揮官は「(けがが)どれくらいの度合い、どれくらい休めばいいのか、どういった治療をすればいいのかっていうようなことは、専門の方が判断する。これぐらいできるだろうって練習して、悪化するのが一番怖いので」と話した。
中日スポーツ