【とこなめボート・サンケイスポーツ杯】佐々木完太が逃げて今年2回目のV
とこなめボートの「サンケイスポーツ杯」は11日、第12Rで優勝戦が行われ、佐々木完太(28)=山口=が逃げ快勝。今年2度目、通算8度目の優勝(うちGⅡ1V)を飾った。2着に萬、3着に大沢が入った。 ◇ 長州の若武者が、4日間の短期決戦で地力&メンタル強化を証明した。予選1位からの王道で優勝戦1号艇を手にした佐々木がイン完勝。今年2度目、とこなめでは初の優勝を飾った。 「やっぱり大沢さんとか(120期同期の)中野夢斗の気配がよくて、安心できないと思っていました。スタートは『遅れたら仕方がない、それよりも全速でいくこと』を心掛けていって、勘通りにいけました」 近況低調な51号機を操り威張れる仕上がりではなかったが、質の高いコンマ11のトップスタートと快速ターンで機力不足をカバー。実績&気配に勝るベテランの大沢がレース後「何もできなかったよ」と声をかけてきたように、ライバルを脱帽させる鉄壁のレース運びで1番人気に応えた。 一昨年5月の大村GⅡ誕生祭で特別戦初Vを飾り、昨年3月の平和島クラシックでSG初出場&初1着は経験済み。それだけに、「(一般戦の)優勝戦でも記念に向けたメンタルトレーニングと思ってやっています」と志は高く、見据えるのは2度目のSG出場。「あと4、5節はあると思うけど頑張りたいです」と来月末が選考期限となる10月のSGダービー(戸田)勝率で初出場圏内につけ、勝率アップに余念がない。 次節は15日にからつで開幕する〝西の若手№1決戦〟ウエスタンヤングに出場。「みんな早いスタートをいくと思うので、巻き込まれないようにしたい。まずは無事故の上で成績を残せたらと思います」。すでに最高峰の舞台を経験している山口支部の次世代エース候補が、クレバーな走りで虎視眈々と同世代バトル制圧を図る。(小出大輔)