立民が衆院予算委員長ポスト獲得 衆院選大敗の自民が譲歩 野党の就任は30年ぶり
自民党の坂本哲志、立憲民主党の笠浩史両国対委員長は7日、国会内で会談し、衆院予算委員長のポストを自民が野党側に譲ることで合意した。衆院選で過半数割れした与党が大幅に譲歩した形。同委員長は採決日程の決定や議事進行などで大きな権限を持ち、局面によっては予算案の審議が難航することも想定される。 野党側が予算委員長ポストを握るのは、平成6年の羽田孜内閣時に社会党の山口鶴男元総務庁長官が就いて以来、30年ぶり。坂本氏は会談後、譲歩した理由について記者団に「衆院選の結果を真摯に受けとめたい」と説明した。 選挙結果を受け、野党側は衆院議長と本会議の議事などを決める議院運営委員長、予算委員長のいずれかを譲るよう与党側に迫っていた。予算委員長を譲った理由に関し、自民ベテランは「予算案は国家国民のものだ。野党側にも一定の責任を取らせるためだ」と牽制した。 会談では常任・特別委員長、審査会長のポストは各党の議席数に応じて割り振ることも合意。首相指名選挙を行う特別国会を11~14日の4日間とすることでも合意した。