菊池雄星、自ら『トレード価値』をアップさせる好投…絶好調アストロズ相手に6回途中2失点「菊池にとっては落ち着かない月になる」と大リーグ公式
◇3日(日本時間4日)MLB ブルージェイズ2―9アストロズ(トロント) ブルージェイズの菊池雄星投手(32)は、地元のアストロズ戦に先発。5回3分の2を5安打2失点、5奪三振2四球。勝敗はつかず、5勝目(8敗)は4試合連続でお預けとなった。 自らの力でトレードの価値を大きく上げてみせた。対戦相手アストロズのチーム打率2割6分4厘は。メジャー30球団でトップ。昨季まで7年連続ポストシーズン進出にし、17、22年はワールドシリーズ優勝。今季は開幕13勝24敗スタートだったが、直近12戦10勝の爆発でついに貯金生活に突入した。 そんな強豪を相手に、菊池は首位打者3度の『小さな巨人』アルテューベから2三振を奪い、1回はブレグマンから奪った三振でBジェイズでの400奪三振も達成。降板時、本拠地ファンはスタンディングオベーションを送った。地元中継局スポーツネットのバック・マルティネス解説者は「菊池はできうる限り最高の投球だった」とたたえ、試合後のシュナイダー監督は「せっかく菊池があれほど好投してくれたのに、その後に試合が崩れたのは最悪だった」と首を振った。 トレード期限を今月末に控え、大リーグ公式サイトは「菊池にとっては興味深く落ち着かない7月になる」と報道。「現時点で菊池の価値はFA権取得を控える他のBジェイズの選手より上だ。Bジェイズがトレード市場に出すかもしれない選手を他球団がどう見ているかは重要だ」とした。 菊池は今季が総額3600万ドル(約58億円)の3年契約の最終年。優勝争いするチームへのトレード話がたびたび報じられ、同地区のヤンキースとレッドソックスやブレーブスなどが候補に挙げられている。
中日スポーツ