サガン鳥栖J2降格、GK朴一圭「今年のチームを象徴するゲームだった」…無得点と複数失点で敗戦
J1リーグは第34節の7試合が行われ、首位の広島は湘南に逆転負けし、3位の町田は柏と引き分けた。ともに降格圏の札幌が名古屋を、磐田がC大阪を破った一方、京都に敗れた鳥栖はJ2降格が決まった。J1に昇格した2012年以降、初の降格となる。 【年表】サガン鳥栖のこれまでの歩み
京都2―0鳥栖
試合後、鳥栖のGK朴は重い口を開いた。「今年のチームを象徴するゲームだった」。無得点と複数失点による敗戦で、J2降格が決まった。
10分、DFラインの裏を抜け出したFWマルセロヒアンを妨害したとして、相手GKが退場。鳥栖は1人多い数的優位を生かし、攻勢に出たが、敵陣までボールを運んでも決定力不足で得点には至らなかった。
今季はマルセロヒアンがこれまで12得点を挙げるなど奮闘してきたが、後半はけがなどもあって失速。今夏、5得点を挙げていたFW横山や、4得点のMF長沼ら主力が相次いで移籍したのが痛かった。
一方、守備陣のもろさも目立った。今季失点数は19日現在でリーグワーストの65。被シュート数も439本とワースト2位となっている。この日も65分にミドルシュートを決められ、89分に自陣でのパスミスから追加点を許した。
朴は「(チーム全体に)貪欲さがなかった。このクラブのためにささげるという気持ちが足りなかったかもしれない」と語った。MF福田も「今季は体を張ったり、あと一歩寄せたりするようなプライドが欠けていた」と言葉少なだった。(古島弘章)
鳥栖・木谷監督「京都が10人になっても危険なカウンターを食らって、後手に回ってしまった。サポーターには申し訳ない」