WBAバンタム級2位堤聖也7・7両国で世界前哨戦「戦いたいのは井上拓真」
プロボクシング前日本バンタム級王者で現WBA世界同級2位の堤聖也(28=角海老宝石)が7月7日、東京・両国国技館でウィーラワット・ヌーレ(22=タイ)との56・0キロ契約体重10回戦に臨むと13日、発表された。昨年12月26日のモンスタートーナメント決勝となる穴口一輝戦以来、約7カ月ぶりのリング。スーパーフライ級2団体王座統一戦となるWBA世界同級王者井岡一翔(志成)-IBF世界同級王者フェルナンド・マルチネス(アルゼンチン)戦がメインで組まれた興行のセミファイナルに登場する。 13日に都内のジムで会見した堤は「僕としては対戦相手が世界ランカーでもないので(世界)前哨戦というほどの相手ではないが、形としては前哨戦。どの試合も負けられない。自分が納得できる試合ができたらと思う」と口にした。 現在、主戦場とするバンタム級では、WBA王者が井上拓真(大橋)、WBC王者が中谷潤人(M・T)、IBF王者が西田凌佑(六島)、WBO王者が武居由樹(大橋)と日本人が独占している。現在、WBA2位を筆頭にWBC11位、IBF3位、WBO7位とランキング入りしている堤は「やりたいのは井上拓真」とキッパリ。アマチュア時代に対戦し、負けていることからプロ転向後からは井上へのリベンジを胸に秘めていた。堤は「やり返したいと思っていたのが拓真。(挑戦する)タイミング良くなって意識しました」とターゲットにしているとあらためて強調した。 今年3月には1カ月半、当時のWBO王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)の練習パートナーとしてスパーリングを続けた。先月下旬から今月上旬には米ロサンゼルスでも実戦合宿。WBC王者中谷らとスパーリングしてきたという。今回、拳を交えるウィーラワットが身長176センチと身長166センチの堤にとっては体格差もある侮れない相手。世界挑戦につなげるためにも大事な前哨戦となるだけに「ケガのケアはやろうと思う。僕が納得する試合ができればお客さんも喜ぶと思う」と言葉に力を込めた。