「あなた名義の携帯電話から大量の迷惑メールが送信されている」などと言われ、高知市の30代の女性会社員が570万円をだましとられる詐欺被害がありました。 高知県警によりますと6月3日、高知市の30代の女性会社員のスマートフォンに「＋1」で始まる番号から電話があり、携帯電話会社を名乗る男が「あなた名義の携帯電話から大量の迷惑メールが送信されている」と伝えてきました。男は群馬県警を名乗る別の男に電話をかわり、「あなたの個人情報がもれていて不正契約になる」と言われました。 その後、SNSを通じて群馬県警本部を装うアカウントから警察手帳の写真が女性に送られたり、警察署の番号である0110が最後に入った番号から電話があり、群馬県警や検察官を名乗る男から「振り込め詐欺事件に関しあなた名義のキャッシュカードや通帳が押収されている」「事件に関係なければ保釈金810万円を支払え」などと言われました。 女性は6月5日と6日に指定された銀行口座に、金融機関から金を借りるなどして合わせて570万円を振込みました。その後、新聞報道で似た事件を目にし、詐欺に気づいたということです。 県警によりますと、今年の県内の特殊詐欺被害は約1億4000万円となっていて、県警は強く警戒するよう呼びかけています。