NSKの搬送アシストロボットが実用化 医療現場で稼働開始
日本精工(NSK)と徳洲会湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)は、医療従事者の業務負担軽減に役立つ搬送アシストロボットを実用化し、3月から同病院にて稼働開始した。 両者は、神奈川県の「新型コロナウイルス感染症対策ロボット実装事業」の支援を受け、2021年度に試作品を開発、22年度に現場実証を重ね、このたび実用化にいたった。医師の働き方改革に応じたタスクシフトによる看護師や看護補助者の業務負荷の軽減を図るのが目的だ。 同ロボットは、リモコン操作により自由自在にストレッチャーを電動搬送でき、病院内であれば場所を選ばずに利用可能。手動と電動をシームレスに切り替えられるNSK開発の電動キャスターを採用し、リモコン操作をしないときには手動でストレッチャーを動かせる。そのため、既存の搬送ワークフローを変更することなく導入可能だ。
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