初代サバンナRX-7にマツダが込めた、70年代流スペシャルティエッセンス 【初代サバンナRX-7・SA22C型・1978(昭和53)年・後編の前編】
2ドアクーペといえば、男くささが内外全体に漂うものだが、初代サバンナRX-7は意外とその雰囲気が薄い。 ロータリーによる走りの良さをアピールクルマにしては、外観にも内装にもむしろカジュアルさがあふれている。 今回は初代サバンナRX-7のインテリアを見ていこう。 TEXT:山口尚志(YAMAGUCHI Hisashi) PHOTO:中野幸次(NAKANO Kouji)/本田技研工業/モーターファン・アーカイブ 【他の写真を見る】初代サバンナRX-7のタコメーター指針が示しているのはなーんだ? 熱いばかりがクーペじゃなし! 意外に薄い、スペシャルティテイスト 初代サバンナRX-7解説、今回は後編として同車のインテリアを見ていく。 ★マーク付きは、当時の資料などでの名称です。 初代サバンナRX-7のエクステリアはこうだった!画像57枚 運転席まわり ・計器盤 シフト部からL型をなして上に向かうコンソールをセンターに置いた、T字型レイアウトの計器盤。この頃のスカイラインが、セダンなのにインテリアいっぱいに漂わせている男くささが、高性能スペシャルティ専用仕立てのサバンナRX-7にあまり感じられないのがおもしろい。 ・メーター 全体的には3眼式。この頃のファミリアはそうでもないが、同じ時期の大衆車だって、ちょっとホットモデルになれば電圧計やオイル圧計を揃えて5眼、6眼ずらりにしていたのに、こちらサバンナRX-7ときたら、せいぜい電圧計を備える程度。スペシャルティにありそうな「走るぜ!」の気迫はここでも希薄だ(しゃれ)。 今回はそれぞれのメーターを個別に見ていこう。 ★タコメーター(エンジン回転計)/スピードメーター(速度計) 正面には普通なら速度計が置かれるところ、回転計がレイアウトされている。ここだけは走りのクルマらしいところだ。 回転計のレッドゾーンは7000回転から。速度計も100km/hから先がレッドゾーンになっているが、これは「海外メーカー勢にはない速度警報チャイムが、日本への輸出に向けての「非関税障壁だ」という外圧に負けてチャイムが廃止されたと同時に色付けもなくなったので、いまのクルマにはないカラーリングだ。」と、前回の「ハイエース」記事のメーター説明で書いた文章をまる写ししておこう。自分の文章だからパクっても問題ないべ。 なお、積算距離計と区間距離計はいまと異なり、数字を記した筒が回転するドラム式。積算距離計はこれもいまと異なり、当時主流の5ケタ表示だが、後のマイナーチェンジで6ケタ化される。「6ケタ表示は、信頼性や耐久性に対する私たちの自信の表れです。」とカタログで謳うクルマがよくあった。改良型サバンナRX-7も自信がついたのだろう。 ★フューエル・メーター/ウォータ・サーモ・メーター/時計 燃料計と水温計である。燃料計はこの頃普及し始めていた置針式ではなく、水温計も含めてキーON時のみ作動する。 キーOFFでも作動するのが左の3針式アナログ時計(あたり前だ)。 芸の細かいことに、下のカスタムは時計なし、スーパーカスタムとこのGTが電動式、最上級リミテッドはクオーツ式と区分けされている。いずれも盤面下のつまみをまわして時刻調整をするが、クオーツ式はつまみを押すと秒針が12の位置に移動する・・・時報合わせができるわけだ。 クオーツ(quartz)とは「水晶」のことで、電圧をかけると微細な振動を起こす。その特性を利用し、水晶発振子を用いて精度高く時を刻むのがクオーツ時計だ。置時計であれ腕時計であれクルマの時計であれ、盤面に「QUARTZ」と書いてあればそれはクオーツ時計だ。 なお、私は小さい頃、盤面に記される「QUARTZ」が、「SEIKO(セイコー)」「CITIZEN(シチズン)」とならぶ、「QUARTZ(クオーツ)」という時計メーカー名なのだと思っていました。以上。 ★ボルト・メーター 環境保護意識などどこへやら、ロータリーサウンドが聴きたくなったという出来心で、エンジンを存分に空ぶかししているときの回転計・・・というのはうそっぱちで、実はこの回転計、電圧計機能も備えている。 エンジン始動のキー操作でON通過時、つまりエンジンがかかる前のONの瞬間だけ、回転計の針が動いて電圧を表示する。したがってこの写真はエンジン回転6250rpmを示しているのではなく、内側目盛り13.5Vを指している。ということは、運転中に電圧を知ることはできないわけで。 この電圧計は後年分離され、回転計の下に単独の電圧計が備わるようになる。回転計と電圧計を兼ねたものは、当時のトヨタ車にもあった(あちらはボタンを押すと電圧を示す)。 ・メーターランプ類 警告灯はパネル下部に1列ずらり。当時のことなので絵表示でなく、文字で示している。 左から・・・ 1.REAR DEF(リヤー・デフォッガ・インジケーター・ランプ) リヤー・デフォッガ・スイッチがONのとき点灯する。 2.BRAKE(ブレーキ・インジケーター・ランプ) パーキング・ブレーキの戻し忘れとブレーキ液量不足をこのランプで表示する。 エンジン・スイッチONでパーキング・ブレーキを引くと点灯、戻すと消灯。 レバーを戻しても点灯するときや走行中点灯したときは、ブレーキ液の不足。 3.COOLANT LEVEL(クーラント・レベル・ワーニングランプ(水量警告灯)) ラジエータ内の水量が少なくなったとき点灯する。 エンジン・スイッチONで点灯し、エンジン始動後に消えれば正常。 4.GEN(GENワーニング・ランプ(充電警告灯)) エンジン回転中、充電系統に異常のあるとき点灯する。 エンジン・スイッチONで点灯し、エンジン始動後に消えれば正常。 5.OIL(オイル・レベル・ワーニング・ランプ) エンジン・オイルがレベルゲージのL付近になると点灯する。 エンジン・スイッチONで点灯し、エンジン始動後に消えれば正常。 6.HEAT(ヒート・インジケータ・ランプ(過熱警告灯)) 駐車中に長時間エンジンを高回転させているとき(クーラー使用時)などで排気管周辺の温度が非常に高くなった場合に点灯する。 エンジン・スイッチONで点灯し、エンジン始動後に消えれば正常。 7.HEAD LAMP(ヘッド・ランプ・インジケーター・ランプ(前照灯作動確認灯)) ヘッド・ランプが上昇または下降中に点灯し、動作を終えると消灯する。 8.BEAM(ハイ・ビーム・インジケーター・ランプ) ヘッド・ランプがハイ・ビームのとき点灯する。 写真はキーONで点灯させているが、シャッタータイミングの都合上、一部消灯してしまっている。あらためてカタログ写真をお見せする。また、現代と同様、絵表示になった後期型のものも併せてお見せしよう。 ★ライト・スイッチ/ハザード・ランプ・スイッチ この頃のクルマの操作類はいまと異なり、あたり前の操作があたり前にしにくいほど、メーカー間にスイッチレイアウトのばらつきがあった。 このクルマもおもしれえぞ! ハンドル左のレバーはワイパー操作・・・ではなく、ライトスイッチがあるのだ。 この細い棒っこ、上1段でスモール/テールが点灯(ナンバー灯やメーター照明も)、上2段でヘッドランプが追加点灯という具合だ。同様の例は他社にもあったが、やがてほとんどが、トヨタが始めたレバー集中操作方式(いまのようなタイプ)に収束していった。 「HAZARD」とあるのは★ハザード・ランプ・スイッチ。後の改良でハンドルコラム上に引っ越した。 ★コンビネーション・スイッチ で、こんどはハンドル右のレバー。こちらはレバー上下で右左のターンシグナル、その途中保持でレーンチェンジャー。 ライトの点消灯を左レバーに集約している割にロー/ハイ切り替えはこちらが担っており、レバー向こう押しでハイビーム、手前引きでパッシングだ(★ヘッド・ランプ・フラッシング)。 まだあるぞ! 先端の回転スイッチは、ライト操作の代わり、ワイパースイッチになっている。 OFFから向こうまわし1段でLO(低速作動)、2段でHI(高速作動)。OFFから手前まわし1段でINT(間欠作動)というロジックだ。ウォッシャーは回転スイッチを根元方向に押し込んで噴射。 このような、右レバーでワイパー操作を行なう方式は、他には当時の三菱自動車が用いていた。 ★パーキング・ランプ・スイッチ 夜間、長時間駐車するときに点灯させるもの。運転席右ひざ部にある。引くと前後のパーキングランプが点灯する。エンジン停止での電力消費を考えると誰が使っていたのかと思うが、後に規制緩和され、いまのクルマでは廃止されている。 ★チョーク・ノブ 運転席左ひざ部に設置されている。ノブ裏にロッドがあり、エンジンルーム内のキャブレターと接続されていて、エンジン始動が困難になる冬期、このノブを引いてエンジンに送られる燃料を濃くするのに使う。このクルマの場合は半自動式になっており、エンジンが充分に暖まるとノブ位置が自動で戻るようになっている。 むかしは季節に応じてドライバーがあれこれ調整することが求められていたのだ。いまなら夏であろうと冬であろうと、電子制御燃料噴射のおかげで始動は一発だ。 ★フート・レスト いいねえ、むかしの取扱説明書の表記は。「フート・レスト」だって。いまなら「フットレスト」だが、「hood(食べもの)」が「フード」なら、「foot(足)」も「フート」であるべきで、実際、英和辞典を見ると発音記号は伸ばすように指示している。だからむかしのマツダの表記は正しい。 それはともかく、いまのクルマはフロアやカーペットの成形だけで「フットレスト」を名乗る、ふざけたやつが多いが、この時代のクルマはひとつのパーツとしてきちんと起こされているばかりか、取扱説明書によれば、このサバンナRX-7ときたら、「左足用フート・レストはねじを緩めると体格に合わせて前後に20mm調節でき」る親切ぶり。いまのクルマにはない、ドライバー個々への優しさがあふれる「フートレスト」になっている。 ★チェンジ・レバー MT車は全機種5速。そのいっぽうでAT車も用意され、こちらは3速となる。 MTレバーは位置が悪かったのか、1980(昭和55)年11月改良時に、シフト感覚を改良すると同時に、レバーそのものもドライバーに近づける設計変更を受けている。レバー位置を移動するという改善は、この頃のクルマでときおり見かける。 ・パワステなしのハンドル 上級2機種は4本スポーク、下位2機種は当時のファミリアと同じ2本スポークのハンドルがつく。 このクルマは個人車両ゆえ、オプションか何かで手に入れた革巻きハンドルになっているが、本来初代サバンナRX-7のハンドルは、材質は全機種塩ビでパワーステアリング機構もなし。走りに集中したいスペシャルティだもの、ウレタンだの本革巻だのという飾り立てなど邪道。パワーステアリングだぁ? そんなもん求めるような軟弱者は乗ってくれるな! ・・・という硬派なサバンナRX-7かと思ったら、約1年後に追加されたゴージャスな「SEシリーズ」のハンドルは革巻きになり、1983年の改良時には最廉価機種以外パワーステアリング(当時の資料では「かじ取り倍力装置」!)がつくときたもんだ。初期型を買ったひとはさぞ悔しかったろうが、1985(昭和60)年のモデルチェンジまでの間に、ずいぶんと様相が変わっていく初代サバンナRX-7なのである。 ・イグニッションスイッチ 前回紹介した「初代ハイエース」と同じだ。 キー抜き差しができると同時にハンドルがロックされるのが「LOCK」、エンジン停止状態でも電装品が使えるのが「ACC(アクセサリー)」。この位置ではワイパーやヒーターも使うことができる。次の「ON」で車両全体に電気が行き渡り、「START」でスタートモーターが起動してエンジンお目覚め・・・4つポジションがある。 ★サン・バイザ 「サンバイザー」じゃなく、「サン・バイザ」。駐車券ポケットも化粧鏡もなし。内装色に合わせ、表も裏も真っ黒だが、運転視界に入る要素・・・フロントピラーやバイザーなどの色は、ガラス映り込み防止のためには暗いほうがいい。 バイザーが使い込んでいるうちに表面のビニールにしわが寄り、本体もゆがんでくるのは、この時代のクルマを長く使ってきたならではの味わいだ。 ★リヤ・ビュー・ミラー(インナ・ミラー) 当時の取扱説明書では、フェンダーミラーもルームミラーも「リヤ・ビュー・ミラー」でまとめている。実は「フェンダーミラー」も「ドアミラー」も「ルームミラー」和製英語。本来の英語では十把ひとからげに「rear view mirror」というのが正しく、さきの「フートレスト」同様、当時のマツダはここでも正しい表記をしている。 で、ここでお見せするのはリヤ・ビュー・ミラーのうちの「★インナ・ミラー」のほう。 構造は省略するが、下のつまみでミラー上下角を変えて後続車ライト光を抑える防眩機能と、事故時に(事故でなくても)身体がミラーに当たるなどして衝撃を受けたときにステー根元から外れる脱落機能付になっている。 いまじゃあこれが液晶のモニターだもんなあ。 ★ルーム・ランプ/スポット・ランプ さきのミラーの根元にある。 ルームランプのスイッチポジションはいまのクルマと同じで、消灯の「OFF」、ドア開で点消灯する「DOOR」、点灯の「ON」、の3つ。 その手前側には夜の暗がりで地図などを見るのに便利なランプがあり、左右前後自在に動かせるピボット式1灯型になっている。 このスポットは後年、1灯はそのままに、ランプごと左右スイングさせて点消灯するタイプに変わる。 ・吊り天井 クルマの中で上を見上げると、いまは軽自動車ですら植毛された成型天井になっているが、このクルマは指でつつけば中が空洞(防音材はあるにしても)の、いわゆる吊り天井となっている。表面が布地になっているものもあるが、この撮影車はビニール地だった。ビニールの利点は汚れ、ことにたばこのヤニなどをサッとひと拭きできることで、これは布製にはないメリットだ。そういえば、私が学校を卒業して初めて自分のお金で買った中古の最終パルサーも、成型天井でありながら表面はビニール地だったっけ。 このサバンナRX-7でめずらしいのは、長手方向=車両前後方向に線が走っているところ。普通は横方向だ。 サバンナRX-7に、ルーフ形状そのままに部材が覆う成型天井が起用されるのは、1980年のマイナーチェンジのことだ。 シート ・前席シート ヘッドレスト一体のシート。 シート全体は、あまりバケットタイプには見えないが、それでもカタログではバケットタイプと謳っている。 助手席側も含め、調整は前後スライド、リクライニングのみで、いまはあたり前のシート上下調整はなし。ただし、最上級リミテッドのみヘッドレストは上下調整機構がつく。 おもしろいのは柄。スペシャルティ要素が少ないと何度か書いたが、それはこの模様にも表れている。この頃から80年代あたりにはチェック(格子柄)はよく見かけたものだが、この種のクルマではたぶんまれ。流行り廃りで見なくなって長いと思っていたところ、最近ひさしぶりに格子柄シートのクルマが発売された。N-BOXジョイ。若い女医さんに似合いそうだ(またしゃれ)。 ★無調節式ベルト(緊急ロック・リトラクタ付) 2点式でも3点式でも、むかしのシートベルトは長さ調整を自分で行なっていた。ガタイのいい奴なら余り部分を手繰り(たぐり)寄せて伸ばし、小柄なひとは反対向きにたぐって縮め・・・といった具合。ただしこの旧タイプはいったん嵌めたらシートに縛り付けられたのと同じで、上半身が常に拘束されてしまう。その不便を解消したのがこの無調節式ベルトで、つまりは現在、ELR(Emergency Locking Retractor:緊急時固定機構付巻取り式)式シートベルトだ。 強めのブレーキ時など、前後Gがかかったときだけ拘束するが、伸縮自在なので平時は上半身もフリー、各操作がしやすくなった。片手で引き出せるので装着もワンタッチ。調整の面倒がなくなったことはベルト装着率向上に寄与したはずだが、それでも街を眺めれば、ベルト義務化されているいまほど装着率は高くはなかった。 ・後席シート ルーフは下がっている上に頭上はガラス・・・その空間不足を解消するには着座位置を下げるしかない。というわけで、座面はがっぽりえぐれている・・・こっちのほうが前席シートよりもよっぽどバケットシートだ。 なお、その次の写真は、リクライニングレバーと連結されているペダル。後席乗員の降車時、このペダルを踏むことで助手席背もたれが前に倒れる。上級機種は記憶装置付きで、ペダル踏みの背もたれ倒れと同時にシート全体が前方移動、降車後に後ろにスライドさせると元の位置でロックする。 ・・・・・・。 えー、初代サバンナRX-7の話は前編・後編、2回のつもりだったのですが、何だか先が長くなりそうなので予定を変更して第3回目に続けます。 この記事のタイトル、「後編の前編」に書き換えなきゃ。 次回、「後編の後編」でお逢いしましょう(ややこしい!)。 【撮影車スペック】 マツダサバンナRX-7 GT(SA22C型・1978(昭和53)年型・5段MT・オーロラホワイト・ブラック内装) ●全長×全幅×全高:4285×1675×1260mm ●ホイールベース:2420mm ●トレッド前/後:1420/1400mm ●最低地上高:155mm ●車両重量:1005kg ●乗車定員:4名 ●最小回転半径:4.8m ●タイヤサイズ:185/70SR13 ●エンジン:12A型・水冷直列2ローター) ●総排気量:573cc×2 ●圧縮比:9.4 ●最高出力:130ps/7000rpm ●最大トルク:16.5kgm/4000rpm ●燃料供給装置:2ステージ4バレル ●燃料タンク容量:55L(レギュラー) ●サスペンション 前/後:ストラット式コイルスプリング/4リンク+ワットリンク式 ●ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/フィン付きドラム式リーディングトレーリング ●車両本体価格:144万円(当時・東京価格)
山口 尚志
【関連記事】
- 初代ハイエースワゴンにみる、1960年代乗用1BOXの質素ぶり・初代ハイエース1967(昭和42)年・後編
- 独走人気フルキャブバンの始まりは1BOX&トラックで・初代ハイエース1967(昭和42)年・前編
- ロータリー専用車、2度目の挑戦は、さらなるワイド&ローのスペシャルティ! 初代サバンナRX-7をふりかえる【初代サバンナRX-7・SA22C型・1978(昭和53)年・前編】
- 360万円~登場のマツダFD型「アンフィニRX-7」のシーケンシャルツインターボとは?【今日は何の日?10月16日】
- マツダREモデル第3弾「ルーチェ・ロータリークーペ」はやっぱお高め…令和なら1000万円オーバーだって!【今日は何の日?10月15日】