老後が目の前に…50歳代で「貯蓄ゼロ」の世帯は意外と多い?!老後、年金収入だけの生活は難しい…
老後の生活費はどれくらいかかるのか
つぎに、老後にどれくらいの生活費がかかるのかを確認します。 総務省統計局「家計調査報告書(家計収支編)」によると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の平均支出とその内訳は以下のとおりです。 ●65歳以上の夫婦のみ無職世帯の支出(月額) ・食料 7万2930円 ・住居 1万6827円 ・光熱・水道 2万2422円 ・家具・家事用品 1万477円 ・被服及び履物 5159円 ・保険医療 1万6879円 ・交通・通信 3万729円 ・教育 5円 ・教養娯楽 2万4690円 ・その他の消費支出 5万839円 ・ 諸雑費 1万9835円 ・ 交際費 2万4230円 ・ 仕送り金 969円 ・直接税 1万3090円 ・社会保険料 1万8435円 合計 28万2497円 平均支出額の合計は、月28万2497円となっています。 夫婦二人とも厚生年金受給者の平均年金額である月14万3973円の年金をもらう場合、年金だけで支出を賄えます。 一方、自営業者や専業主婦がいる世帯では、年金だけで支出を賄うのは難しいです。
50歳代からでも資産形成は間に合う!
本記事で紹介した通り、ゆとりある老後生活を送るには貯蓄が必要です。 50歳代からでも、十分資産形成は間に合います。50歳代は一般的に収入が高く、子どもも独立する場合が多いため、自由に使えるお金が増えるタイミングです。 ぜひ、新NISAやiDeCoを活用して、老後に向けた資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」 ・厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・総務省統計局「家計調査報告書(家計収支編)」
苛原 寛