新幹線100系「最高時速230キロ化」へ走行試験(1988年)キャスターが試乗会で同乗したら「時速231㎞出てた!」【新幹線・東京~博多全通50周年(5)】
この走行試験の狙いは?当時のJRの担当者の方に、インタビューをしていました。 (当時のJRの担当者) 「実はこの車両は、国鉄時代にこれと同じ車両があり、『これ』については270キロ近くの試験も全部やっておりますのでね」 「走ることに関しての技術的な問題は、かなり進んでいるんですよ。ただ確認が必要であるということ、もう1つは騒音問題ですね」 「これ」って何だろう?【画像(10)】にある、例の「951形」でしょうか。鉄道に詳しい方、教えてくださいませ。 ■なぜ100系は「スピードアップ」に踏み切った?その背景には そして、この「新幹線の更なるスピードアップ」を目指すのには、理由がありました。最後に島田キャスターが、端的に当時の状況をリポートしてくれていました。 (RSK山陽放送 島田 博キャスター) 「JRの狙いは、やはりこの『飛行機に取られたシェアの回復』なんですが、この230キロ運転によりまして、新大阪~博多間は約7分間短縮されることになります」 「この走行試験は明日(1998年10月19日)から岡山以西でも始まり、今月(1998年10月)21日まで行われます」 今でも時折岡山では議論になるのが、「岡山から東京へ...新幹線で行く?飛行機で行く??」です。 2024年3月現在では3時間10分を切る「のぞみ」も登場していますが、当時最速だった「ひかり」は東京~岡山間が3時間50分と、いわゆる「4時間の壁」ギリギリのところでした どうやら各区間で飛行機との競争に勝つために、当時のJRは新幹線のスピードアップを迫られていたようです。そしてこの1988年以降、新幹線は「1分、1秒でも」と、どんどん速くなっていくのです。 そんな中、次回はちょっとスピードがダウンする話題です。スピードより居心地!「0系・青鼻新幹線って何だ?」を7月6日(土)に配信する予定です。お楽しみに。
RSK山陽放送