新幹線100系「最高時速230キロ化」へ走行試験(1988年)キャスターが試乗会で同乗したら「時速231㎞出てた!」【新幹線・東京~博多全通50周年(5)】
「JRでは、新大阪~博多間の時間短縮を図るために、さらに10キロのスピードアップを目指すことになり、今日初めて2階建て新幹線を使って230キロの走行試験を行うことになりました」 「初日の今日(1998年10月17日)は、岡山~姫路間を3往復して試験が行われます」 ■100系 いざ「最高時速230㎞」運転へ!走行試験スタート 【画像(2)】は、おそらく東京方面へ向けて岡山駅を出た直後、学南町付近を快走する100系です。 (RSK山陽放送 島田 博キャスター) 「車内には、鉄道総合研究所の職員やJR西日本の技術関係者およそ40人が乗り込み、振動・音・気密性・レールに加わる荷重などを細かくチェックしていきます」(【画像(3)(4)(5)】) ■パネルは「229㎞」230㎞まであと1㎞ するとその時...! そしてカメラは運転席へ...デジタル式のパネルは【画像(6)】のように時速230キロの一歩手前、「229」まで速度を上げていきます。 (RSK山陽放送 島田 博キャスター) 「岡山を発車した試験車両は徐々にスピードを上げていき、220キロ付近で一度固定し、その後、相生に到着する直前、目標の230キロに達しました」 来た!ついに【画像(7)】のように目標の「230」まで到達しました。やった、230キロだ! と思ったその時…カメラは「まさかの数字」を一瞬だけ捉えていました。それが【画像(8)】です。 なんと1km/h オーバーの時速231キロ!よく分かんないけど、ま、いっか。これも試験です。ちなみに【画像(8)】のメモリをよく見てみると、100系って「時速300キロ」まで計測できるようになっていたんですね。 ■さぁ、「時速231㎞」の乗り心地は? ちなみに初めて「時速230キロ(+1キロ)」を体感した島田キャスター、乗り心地はどうたったんでしょうか? (RSK山陽放送 島田 博キャスター) 「スピードアップした場合、特に問題となる『2階建て車両の振動』なんですが、現在そのスピードが230キロ近く出ておりますが、振動という面ではあまりこれまでと変わりありません」 「乗り心地の方は、体で感じる限りその影響ないようです」