エヴァートン、フラムと渡り歩き、アタランタで才能開花 アフリカ年間MVP受賞にルックマンは「失敗しても折れてはいけないということ」
苦しい時期を乗り越えてアフリカ年間MVPに
今月16日にアフリカサッカー連盟(CAF)は2024年のアフリカ最優秀選手賞を発表し、アタランタに所属するナイジェリア代表FWアデモラ・ルックマンが受賞した。 昨季にはヨーロッパリーグも制し、今季もセリエAで開幕から8ゴール3アシストと絶好調だ。今のルックマンの実力は誰もが認めており、この受賞にも納得だろう。 ルックマンは今年のバロンドールでも14位に選ばれていたが、英『The Guardian』はアタランタでビッグプレイヤーになったと絶賛する。ここまでエヴァートン、フラムなどでプレイしてきたが、芽が出るまでに少し時間がかかった。そこから考えれば見事な成長ぶりだ。 ルックマンも難しい時期を乗り越えてきた思いからか、今回の授賞式で次のようにコメントしている。 「アフリカで最高の選手と認められるのは素晴らしいことだ。ほんの4年前は上手くいっていなかったが、4年が経った今はアフリカで最高の選手だ。子供たちやこれを見ている人たちに言いたいのは、失敗しても折れてはいけないということ。痛みを力に変えて飛び続けてほしい」 ルックマンはセリエAを代表するアタッカーの1人となり、充実の時を過ごしている。ナイジェリア代表の方は2026ワールドカップ・アフリカ予選で苦戦しているが、昨年アフリカ年間最優選手に輝いたFWヴィクター・オシムヘンとともに何とか危機を脱してほしいところ。ワールドカップでサッカーファンが見たいチームの1つであり、ルックマンはナイジェリアの希望を背負っている。
構成/ザ・ワールド編集部