【弥生賞展望】シンエンペラーが新コンビの川田と王道突き進む
「弥生賞ディープ記念・G2」(3月3日、中山) いよいよ開幕するクラシック前哨戦。ホープフルS2着のシンエンペラーが中心となる。京都2歳Sを制して迎えた暮れの大一番は、紅一点レガレイラの大外強襲に屈したものの、改めて能力の高さを示す走りだった。24日の栗東CWで6F80秒8-36秒8-11秒6をマークしたように仕上がりは良好。凱旋門賞馬ソットサスの全弟という良血馬が、川田との新コンビで世代制圧に乗り出す。 【写真】ホープフルSでは惜しくも2着のシンエンペラー 無傷2連勝中のダノンエアズロックも無限の可能性を秘める。前走のアイビーSでは、のちにホープフルSを制したレガレイラを相手にしなかった。10月以来と久々の実戦になるが、堀師は「予定通り、ここを目標に。休みを挟んで前走は20キロ増。今回も20キロ近く増えていて、22日の調教後は499キロです」と馬体の成長を伝える。短期免許最終週となるキングとの初タッグで、重賞初挑戦初Vなるかに注目だ。 重馬場の若駒Sを豪快に差し切り、G1での3着がフロックではなかったことを証明してみせたサンライズジパング。好相性ステップに、鞍上はレース最多の8勝を挙げる武豊。不気味な存在だ。 中山芝二千で2連勝中のトロヴァトーレも魅力十分。「(皐月賞の)権利を獲得したい一戦ですが、そのなかでも結果を出してほしいと思わせるだけの素質馬です」と水出助手は期待を寄せる。 他にも東スポ杯2歳S2着のシュバルツクーゲルや、デビューから2連勝中のファビュラススターといった素質馬がそろい、楽しみな一戦だ。