ドロー判定となり健闘をたたえ合う鈴木千裕（左）と五味隆典（撮影・宮地輝）

＜KNOCK OUTカーニバル2024スーパーバウト“BLAZE”：代々木大会＞◇23日◇東京・代々木第2体育館 　メインイベント（KNOCK OUT特別ルール※パンチのみ、－73キロ契約3分3R）で五味隆典（45＝東林間ラスカルジム）と鈴木千裕（25＝クロスポイント吉祥寺）の師弟対決がおこなわれ、ジャッジが3人とも29－29をつけるドローに終わった。 　「師匠をKOして超える」と話していた鈴木は、今回に関しては有言実行はならず。試合後の会見で「師匠超えは果たせたと思うか？」と聞かれると「まあドローなんじゃないですか？」と話し、続けて「それ（五味を超えたかどうか）は僕らの決めることじゃないんで。それは見る人が決めることなんで。だから、このリングの上では決着がつけられなかったんで。次は結果的にみんなが見た時に『いや超えてるでしょ』って思ってもらえるようなキャリアと試合をここから作っていこうかなと思う」と話した。 　五味を倒すことができず、「超RIZIN3」（7月28日、さいたまスーパーアリーナ）でのマニー・パッキャオ戦に不安を残した形となったが、鈴木は「だからいいのかなと思います。失敗した男が強いんで。もう課題が分かったんです。手数が足りない、前への突進力が足らなくて持ち味が出せなかったんですよね。次それを練習の機会ととらえてやれば、同じミスを踏まないんで。だからパッキャオを倒すために必要なことを今、学んでるんで、それを全力で突き詰めて」と述べた。 　さらに「分かってます。もうみんな9・9割勝てないっていうのは、みんな分かってるんですよ。今日のこの試合を見て、まあ誰が見ても勝てないなって思うんですけど、でもそれでいいんです。それはもうしょうがないんで。だから。練習して、欠点埋めて、覚悟決めて、勝負するとこ勝負に出て。時代をでっかく変えられるパワーをつけてくるんで。だから作り直しですね」と一からパッキャオ戦に向けて作り直すと力を込めた。