古代遺跡ポンペイ、入場者数制限へ 1日2万人、観光公害抑制 イタリア
【ローマ・ロイター時事】イタリア南部の古代ローマ都市ポンペイ遺跡を管理するポンペイ考古学公園は8日、1日の入場者数を2万人に制限すると発表した。 オーバーツーリズム(観光公害)を抑制するための措置で、15日から適用する。 かつて繁栄したポンペイは西暦79年、ベスビオ火山の大噴火で火山灰にのみ込まれ、今も遺跡の発掘が続いている。公園の責任者は、遺跡の保護と安全確保のため必要な措置だと説明した。 文化省の統計によれば、遺跡の入場者数は昨年400万人を超え、前年比33.6%増となった。入場無料となる第1日曜の今月3日には、最多となる3万6000人超が訪れた。オーバーツーリズムを巡っては、観光名所ベネチアでも人数制限を導入している。