圧巻の大差勝ちを演じたベアバッキューン

　川崎競馬場で９日に行われたＳⅡ第２３回鎌倉記念（２歳・ダート１６００メートル）は、単勝オッズ１・１倍と断然の支持を受けた地元のベアバッキューン（牡・鈴木義）がハナを奪うと、後続を楽々と突き放して圧巻の大差勝ち。重賞は若武者賞に続く連勝で２勝目となり、１２月１１日に行われるＪｐｎⅠ全日本２歳優駿（川崎１６００メートル）の優先出走権を獲得した。勝ちタイムは１分４４秒３（不良）。２秒２差の２着に２番人気の道営馬ミランミラン（牡・角川秀）、さらに２馬身半差の３着に３番人気ケンシレインボー（牡・佐藤太）が入った。 　ダート路線の整備に伴い、今年から１００メートル延びてマイル戦に生まれ変わった鎌倉記念。地元馬の鮮烈なレースぶりにスタンドは大いに沸いた。デビューから全４戦でコンビを組み続けている町田は「ホッとしています。本追い切りに乗せていただいて、さらに力をつけていたので自信を持って乗れました。ちょっと力んで走っているところがあるので、もっと折り合いをつけてもっとこの馬の能力を出せるように頑張りたいです。直線半分流す感じでしたが、乗っていて気持ちが良かったです。まだまだ成長していくと思いますし、僕も成長しないとベアバッキューン号に申し訳ないので一生懸命努力して腕を磨きたいと思います」と言葉に力を込めた。 　次走はいよいよ全日本２歳優駿になる。８、７、９馬身差ときて今回が大差勝ち。４連勝の内容から、強力なＪＲＡ勢が相手でも引けを取ることはない。全日本２歳優駿で地元馬＆地元騎手のコンビでＶとなれば１９９０年ユウユウサンボーイ（森下博騎手）以来の快挙。川崎に現れた快速馬ベアバッキューンのチャレンジに期待が膨らむ。