「やることはたくさんある」 プロテスト2次敗退の佐渡山理莉の“今”と“これから”【マイナビ ネクストヒロインツアー】
<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第9戦マイナビカップ 事前情報◇11日◇瀬田GC北C(滋賀県)◇6408ヤード・パー72> 吉本ひかる、 新垣比菜とのレアなキツネ耳姿【写真】 前週に行われたJLPGAプロテスト第2次予選C地区(京都府・城陽カントリー倶楽部)に出場した佐渡山理莉は、トータル1オーバーで4日間を回り、カットラインに2打及ばず敗退となった。 高校時代にはJGAナショナルチームに所属していた24歳は、過去6度の受験で最終予選には4回進出している。昨年は最終予選で涙をのんだ。「調子はこの前までよかったんですけど、思うようにいかないな」。テスト中にショットの違和感があったことを話し、吹っ切れた様子を見せながら気丈に振る舞う。 初日は1オーバー・47位タイと出遅れたが、2日目はトータルイーブンパー・37位タイに浮上。3日目で46位タイに後退すると、最終日は終盤まで3アンダーと耐えるゴルフが続いた。最終ホールでボギーを喫し「70」でフィニッシュ。巻き返すことはできなかった。「伸ばしあいについていけなかったのは悔しい。でもアンダーで回れたのは良かった。やり切った感はあるので仕方がない。解放された感がある」と振り返った。 昨年受けたTLPGA(台湾女子ツアー)QTを3位で突破し、今季は台湾ツアーにも参戦している。「強い選手もたくさんいるので、すごくいい経験になっている」と、試合経験を積んできた。日本での試合との兼ね合いもあってシード権獲得にはまだ届いていないが、「QTを受け直して、また挑戦したい」と次なる目標に掲げた。 プロテストが終わってからは大好きなゲームを満喫。吹っ切れた佐渡山は、「(プロテストは)落ちちゃったけど、やることはたくさんあるので、しっかり準備して臨みたい」と、予選会を突破して出場権を獲得した「日本女子オープン」(9月26~29日)、11月末には台湾QTを控えている。「グリーン周りの小技を重点的にやっていきたい」とまずは調子を戻すことに専念していく。 今大会の瀬田ゴルフコース 北コースは、日本で唯一の米国女子ツアー「TOTOジャパンクラシック」の開催地。ラフに入ると難易度が上がるチャンピオンコースだが、「ピンを攻めるプレーでベストを尽くしたいです」と強く意気込んだ。ここからリスタートを切る(文・小池文子)