【バレー】女子バレーボール、イタリアが初優勝。イタリア・エゴヌ「金メダルはイタリアバレー界にとって大きな意味がある」 パリ五輪
パリ五輪女子バレーボール決勝は、イタリアが3-0(25-18、25-20、25-17)でアメリカを下した。好調だったアメリカのサイドからの攻撃を、イタリアはブロック11本でしっかり抑え込んだ。エゴヌだけに頼らず、ミドルもサイドからも攻撃がさえたイタリア。昨年は前監督とメンバー選出のゴタゴタなどもあり五輪予選での出場権獲得を逃し、今年初めにベラスコ新監督を発表。そこからネーションズリーグで出場権を取り、五輪の頂点まで駆け上がった。試合に集中するために選手村に入らず、ホテルに入ったベラスコ監督の作戦も功を奏したようだ。試合後の監督と選手のコメントを紹介する。(FIVBのインタビューより)
イタリアが最後まで主導権を握った
第1セット、ボゼッティ、シラ、エゴヌとスパイクで得点を重ねイタリアが15-7とリードする。そこからプラマー、ワシントンのスパイクと相手のミスもあり、アメリカが15-11と盛り返す。しかし終盤、プラマーが2本のスパイクミスで23-17と開いてしまう。エゴヌがスパイクで締め、1セット先取する。 第2セット、アメリカのベテラン、ラーソンのスパイクで8-8とするも、ダネージとファーのブロックで13-9とイタリアがリードする。この日抑えられていたスキナーが離れたトスを打てば、ドルーズもサイドラインぎりぎりに決めるが、17-14と差は縮まらない。イタリアの攻撃の勢いが止まらず、ボゼッティ、ファーとどのポジションからも攻め立てる。このセットもエゴヌが最後を決め25-20、2セットリードする。 第3セットは、オグボグ、ワシントンのクイックで5-5。その後、ボゼッティの好サーブ、ダネージのブロック、シラのスパイクとイタリアがたたみかける。アメリカはメンバーを替え、流れを変えたいができない。さらにオッロの2本エースで12-6と開く一方だ。しかし、アメリカのドルーズも意地を見せ2本決めて、13-9とする。アメリカもサーブで崩しチャンスボールを待つが、イタリアがリベロのデ・ジェンナーロを中心に守備からチャンスを広げていく。シラがチーム7本目となるエースをとり、22-15。ダネージのブロック、トンプソンのスパイクがアウトになり、25-17。イタリアが五輪で初めてのメダルとなる金メダルを獲得した。