誰もが参加できるファッションイベント「TOKYO FASHION CROSSING 2024」レポート
東京都が参画するファッションフェスタ2024実行委員会による「TOKYO FASHION CROSSING 2024」が、2024年11月23日に東京・新宿で開催された。 【写真】肉好きらしい寺門ジモンさんのファッション ■多くの都民モデルが参加して盛り上げたファッションショー 東京都知事・小池百合子さんのビデオメッセージで開幕した「TOKYO FASHION CROSSING 2024」。東京都産業労働局長・田中慎一さん、東京都服飾学校協会理事長の田代健さん、日本アパレル・ファッション産業協会理事長の鈴木恒則さん、日本ファッションウィーク推進機構理事長の下地毅さん、ユニバーサルファッション協会理事長の柳原美紗子さんが登壇し、オープニングセレモニーが行われた。 アコーディオン奏者のcobaさんの演奏で「TOKYO FASHION CROSSING 2024」のショーがスタート。MCのテリー伊藤さん、白濱亜嵐さんがステージに上がると客席から大きな拍手が起こった。 最初に行われたのは「レジェンドファッション」。山本寛斎さん、桂由美さん、石津謙介さんなど、日本を代表するファッションデザイナーたちの70年代、80年代のデザインをそのままにプロのモデルによって披露された。 次にステージに登場したのは小学生モデルたち。「ストリート」と「トラディショナル」をテーマに、ショーやダンスパフォーマンスを行った。参加した小学生モデル20人のうち、半数は一般都民モデル。今年の「TOKYO FASHION CROSSING」のコンセプトは「あなたもランウェイ」で、事前に都民モデルを募集。MCの2人に加え、スタイリストなどファッションのプロに選ばれた小学生が参加した。 ■老若男女を問わず多くの都民モデルが参加 小学生のあとは5名の都民モデルを含む中高生15名によるショー。学生を対象に行われたアンケートをもとに、未来の制服を紹介した。カスタム・アレンジされた制服を見て、「制服ってこんなにかっこよくなるんだ」(白濱さん)、「都立高校の制服にしてほしいぐらい、本当にかっこいい」(テリーさん)とMCの2人も大絶賛だった。 「ウキウキランウェイ#1」は都民モデルと寺門ジモンさんによる私服のファッションショー。それぞれが個性の詰まった大好きなファッションで登場。生き生きとした表情で見ている人をワクワクさせた。肉好きで知られる寺門ジモンさんは、ロース、カルビ、ハラミと大きく書かれたジャケットを着用し、会場の笑いを誘った。 「ウキウキランウェイ#2」は一般都民モデルが、自身で考えた全身1万円コーディネートでランウェイに登場。それぞれに工夫をして、1万円とは思えない華やかでかっこいいファッションを披露した。 ■ショーの合間にはライブパフォーマンスも ファッションショーの合間には、仮面をかぶった舞闘派アイドルの仮面女子やモデル/ヒップホップユニットのKOMOREBIがライブパフォーマンスを行い、さらに会場を盛り上げた。 「LOOKS TOKYO」では、老若男女のモデルによるカジュアルスタイルのファッションショーが行われた。プロのモデル、一般都民モデル、パラアスリート、ライブパフォーマンスを行った仮面女子の猪狩ともかさんも参加。 プロモデル、一般都民モデル、神田うのさん、仮面女子の涼邑芹さんが参加した「HUMAN BEAUTY」では、東京の多様性と現代の新しい価値観をテーマに男性服と女性服の垣根を取り払って自身を表現するスタイルをショーで紹介した。 最後の「PARTY TOKYO」では一般都民モデル、プロモデル、神田うのさん、パリ五輪柔道金メダリストの出口クリスタさんが登場し、華やかな東京の夜のおでかけコーディネートをテーマに、フォーマルスタイルのショーを行った。 最後は全出演者が登場し、ステージを埋め尽くしフィナーレ。サプライズでコシノジュンコさんが登場し、「東京ってすごい」と感想を述べた。3時間を超える「TOKYO FASHION CROSSING 2024」は大盛況のうちに幕を閉じた。多くの都民モデルが参加した今回はファッションの多様性や自由さを感じさせてくれた。