J1アビスパ福岡のFW佐藤凌我がフル合流 昨年9月に接触プレーで左ひざ大けが 対人練習も参加「気持ちも体も激しい試合でやれる準備を
J1アビスパ福岡は19日、福岡市の雁の巣球技場で練習を公開し、昨年9月に左膝に大けがを負ったFW佐藤凌我(25)が故障後初めてフルメニューをこなした。2月のキャンプからここまではパス回しなどには参加してきたが、接触プレーがある実戦的な練習は回避してきた。 ■「肩が壊れてもいいや」城後のロングスロー【写真】 ゲーム形式のポゼッション練習もこなした佐藤は「合流の許可が出て、今週からは対人(練習)にも入れるようになりました。動けない感じはなかったので、少しずつ(状態を)上げていければ」と話した。 J2東京V(当時)で2年連続2桁ゴールの実績を引っ提げて加入した昨季は、9月のYBCルヴァン・カップ準々決勝のFC東京戦で相手のタックルを受けて左膝の前十字靱帯(じんたい)と外側半月板を損傷。全治8カ月と診断された。けがする直前のリーグ戦では4戦3発と、J1でもストライカーとしての能力を発揮し始めた直後のアクシデントだった。 今季はリーグ戦4試合で3得点の福岡にとっては待望の復帰となるが、佐藤は「本当に焦らずに。気持ちも体の面も、激しい試合の中でやれるだけの準備をしっかりして活躍できるように。いいイメージ持ってトレーニングをしていきたい」と慎重に話した。 「得点の部分は自分が入って、もっともっと上げていきたい。前線で自分が周りの選手をつないだり、背後に抜け出したりして、チームのためにしっかり走って、攻撃を活性化させていきたいと思っています」 復帰戦に向けてやるべきことも分かっている。「走り(のトレーニング)はやってきた。ただ、素走りとゲームの体力は違う。体力を戻してもっと走れるように」と力を込めた。今月10日にかねて交際していた女性と結婚。「けがの時も支えてもらいました。これから大黒柱として頑張りたい」と自覚も新たに復帰の道を歩む。(向吉三郎)
西日本新聞社