マグロ漁に採蜜!自然と向き合い成長する高校生
テレQ(TVQ九州放送)
県立水産高校の実習船が長期航海実習を終え55日ぶりに福岡に戻ってきました。船の中から釣り上げられるのは、大きなマグロです。福岡中央卸売市場に11月12日、マグロの水揚げをした実習船「海友丸」。 水産高校の生徒など52人は今年9月、船乗りの経験を積むためハワイ沖に向け出航。マグロのはえ縄漁を学んだほか、船の操縦や整備など実践的な経験を積みました。またハワイの高校を訪れ現地の生徒たちと国際交流を行いました。 水揚げした11トンのマグロは市場に卸し競りにかけられ、飲食店などに流通するということです。貴重な経験を積み、ひとつ成長した生徒たち。思い思いの夢を語ってくれました。 水産高校2年 花田幸輝さん 「朝5時半に起きて投縄をするがきつかった。将来は海上保安官になりたい。今一番したいことは筋トレ」 水産高校2年 矢川悠生さん 「うれしい気持ちと乗船中も楽しかったので寂しい気持ちもある。マグロが食堂で出てきて本当においしかった。タンカー船などに乗って役に立てるようにがんばりたい」 一方、福岡大学付属大濠高校の校舎の屋上では生徒が蜂蜜を採る採蜜を体験しました。NPOの指導のもと生物部の生徒たちが育てたハチミツです。 「せーの、よいしょ!」 生徒が育てるニホンミツバチは、繊細な生き物で、巣の環境が良好でないとうまく育たないといいます。大濠高校の屋上庭園は日当たりが良好で、天敵のスズメバチがいないことからニホンミツバチのハチミツに非常に適した環境です。 ハチミツを試食した生徒は。 生物部2年 花倉杏奈さん 「おいしい。街路樹でいろいろな木があるため、一種類の味だけでなく味がする」 ただ育てていた2つの巣のうち1つの巣は溶けて、落下する「巣落ち」してしまいました。今年の厳しい暑さが原因だといいます。 生物部3年 石田拓也さん 「ほんとにそんなことがあるんだ。受け入れられない部分がありつつも、ミツバチが自然の中で生きていて、自然の摂理に従っておいしいハチミツができていることを学んだ」 今回、蜂蜜の生産と採取を企画した教師は。 生物部顧問 鬼木浩子教諭 「違う環境で養蜂している方たちとたくさん知り合うことができた。養蜂を通じて環境を考える、そして人間として成長してほしい」 少しだけ自然と向き合う経験をした生徒たち。予測のできない自然の動きからそれぞれが何かを学んだようでした。
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