「辞めた選手の活躍は見たくなくても見えちゃう」アクトレスガールズに残った者が去った者に感じた嫉妬が王座戦で爆発
19日、東京都・ABEMA TOWERにてマリーゴールドが記者会見を実施。2025年1月3日に大田区総合体育館で開催される『MARIGOLD FIRST DREAM2025~初夢~』の全対戦カードが発表され、ユナイテッド・ナショナル王座を争う青野未来と桜井麻衣が乱闘を展開した。 青野は新生アクトレスガールズの絶対的エースとして君臨してきた実績もあり、マリーゴールド移籍後もトップ戦線で活躍。純白のベルト(UN王座)の初代王座を巡るトーナメントでの相次ぐ死闘で団体旗揚げ直後のスタートダッシュに貢献し、劇的な王座戴冠を果たして見せた。 美人で実力も高いという一見完璧な青野だが、良く言えば品行方正、悪く言えば真面目すぎて面白味が無いことが欠点として長年挙げられてきた。しかし、マリーゴールドに来てからは“未亡人”とイジられたり、高橋奈七永のパッションに呼応して熱血モードを身に着けたりと優等生の殻を破りつつある。 桜井はアクトレスガールズからスターダムへと移籍したばかりの頃には、チャレンジマッチとして試合が組まれるなど半人前の扱いを受けていた。 しかし、桜井は中野たむやジュリアに師事して猛練習を重ねた結果、堂々とタイトルに絡んでいける選手に成長。スターダムでのキャリア終盤にはシングルトーナメントでなみいる強豪を抑えて準優勝を果たしたり、“貴婦人”キャラを確立し他業種コラボを実現したりとリング内外での実力を高めた。マリーゴールド初のシングルリーグ戦『DREAM✴STAR GP』でも準優勝を果たしており、団体の主軸として活躍している。 桜井は、自らのデビュー戦の相手を務めてもらった過去を持つ青野を強く意識。今夏行われたDREAM✴STAR GPで両者の対戦では引き分けに終わっているため、王座をかけての完全決着戦を求めた形。しかし、2人の間には単にベルトをかけて争う以上の意味がこの試合にはあるようだ。 桜井は「青野未来は両国でMIRAIとボジラを倒して初代UNのチャンピオンになった。それはスゴいなって認めるけど、でも、あの両国が青野未来、貴女のピーク。貴女にそのベルトは任せられない。私はそう思ったからこの白いベルトに挑戦したいと思いました。無我夢中で全力で試合に臨んだ夏のリーグ戦では、決勝まで行けたけど、最後に負けて。自分で決断してここに来て、自分で掴んだプロレス人生最大のチャンスを今度こそ絶対に掴みたいし、もういつもいつも惜しいところで掴みそこねたくない!だから私が一番覚悟を持ってマリーゴールドに来たってことを証明する試合にします。来年からはこの貴婦人様がいまの生ぬるいマリーゴールドを変えてやります」とバキバキにキマった目で気迫をあらわに。 一方、青野も「桜井麻衣との防衛戦、個人的な思いが強くて。前は同じ団体にいたんですけど、桜井麻衣、1年半くらいして辞めたのかな。他にもいろんな選手がアクトレスガールズを辞めて外で活躍してました。それを私は……見たくなくても見えちゃう。その中で、一番悔しいのは桜井麻衣なんですよね。デビュー戦の相手をしたからなのか、当時仲が良かったからなのか、分かんないけど。桜井麻衣の活躍は、ホントにカッコ悪いけど、私は悔しかった!悔しくて悔しくてたまらなかった!」と後輩に追い抜かれたと感じた悔しさを思い起こして感情を爆発。 フォトセッション終了後、青野がベルトを桜井の眼前に突き付けると桜井がビンタ。青野もビンタで返すと、桜井が青野の首をベルトで締め上げながら「お前ら見とけよ!1・3で青野未来の顔をグチャグチャにしてやるから!どん底に突き落としてやる!」と咆えた。 旧体制アクトレスを辞めた桜井はプロレス界のスターの1人となり、新体制アクトレスまで残った青野はマトモなプロレスメディアからは約2年半黙殺される存在となってしまった。環境の違いによって生まれてしまった2人の格差はあまりにも大きい。 長年にわたって積もり積もって熟成された感情のぶつかり合いの行方に注目が集まる。