“20人以上が即替え”は異例! 2025年モデル・新「プロV1シリーズ」をZOZO会場でキャッチ どんなボール?
ほとんどの選手が「いい意味で変わらない」と評価
アクシネットからまだ正式発表はされていませんが、すでにPGAツアーではタイトリストのゴルフボール「プロV1」「プロV1x」の2025年モデルがツアーデビューしています。「プロV1」ファミリーは2年に1度のペースでリニューアルしていますが、過去最高の20人以上がデビュー初戦から使用したようです。 【写真】さすがPGAツアー! これが主なツアー球をすべて取り揃えるZOZO練習場ボール受け渡し所の様子です PGAツアーで70%を超える圧倒的な使用率を誇る「プロV1」ですが、23年モデルのツアーデビュー戦だった2022年10月の「シュライナーズチルドレンズオープン」で新ボールを使った選手は2人だけでした。 ボールはゴルファーにとって最も重要なギアだと言われています。それはドライバーからパターまですべてのショットに影響するからです。そのため、なかなかボールを変えない選手も多くいます。
しかし、2025年モデルの「プロV1」ファミリーは、デビュー戦となった「シュライナーズチルドレンズオープン」で、いきなり23選手が使用しました。初代「プロV1」がデビューしたのは2000年ですが、過去をさかのぼっても20人以上の選手が初戦から使うのは異例のことです。 その1人であるリー・ホッジスは「打感はほとんど変わっていない印象だけど、弾道的にはスピンが入って、球が少し高くなったよ」と語りました。 10月24~27日に日本で開催された「ZOZOチャンピオンシップ」では小平智、岩田寛、杉浦悠太も新モデルの「プロV1x」を使用。杉浦悠太はトータル13アンダーの6位タイで、日本人最上位の好成績を残しました。 では、気になる性能は何が変わったのでしょうか。「ZOZOチャンピオンシップ」の会場で長年、タイトリストのボール事業に携わってきたボールフィッターの向井伸吾さんに話を聞きました。 「まだ詳細は言えませんが、使用した選手のほとんどがいい意味で変わらないと評価しています。気にならずにスイッチできたという選手が多いのは良い傾向です」 歴代の「プロV1ファミリー」同様、おそらく劇的な変化はないでしょう。しかし、プロがすぐに試合で使ったというのは、小さくとも確実に進化している証しなのかもしれません。
野中真一