正しさを忘れた渋沢栄一etc.「新紙幣の偉人たち」知られざる“やばい”一面とは
津田梅子の“やばい”エピソード 科学者の道を捨てて恩師にブチギレられる
女子教育の研究のため、24才で再びアメリカ留学した梅子は、大学で英語と歴史を専攻し、副専攻には生物学を選びました。すると梅子は生物学でも才能を発揮。教授と共同で『カエルの卵の発生』という論文を発表し高い評価を得ました。 梅子の才能を見こんだ学長は「このまま大学に残って科学者の道を選んでは? あなたなら世界で活躍できるわ」とすすめます。当時の外国人留学生に対しては特例の申し出です。梅子は科学の道にもひかれつつも、日本の女子教育のためにキッパリ断りました。すると学長に「あなたがそんな恩知らずだとは!」とキレられ、ケンカ別れとなりました。でも、のちにふたりは和解し、学長は梅子の学校建設に協力しています。
森鴎外がライバル視した新千円札の北里柴三郎
軍医、小説家としてマルチに活躍した森鴎外の“やばい”エピソードに新千円札の北里柴三郎が出てくるので合わせて紹介しようーー。 森鴎外は、天才医学者の北里柴三郎を勝手に敵視していました。当時、日本軍兵士に多かった脚気という病気の原因を「菌」だと思っていた鴎外に対して、柴三郎が「脚気は菌じゃない。栄養不足が原因だ」と反論したのを根にもっていたのです。 その後、柴三郎が香港でペスト菌を発見すると、鴎外は自分の名を伏せて読売新聞に「北里の発見は欧米でもウソだと言われている」と書きました。これは事実無根のフェイクニュース。鴎外は自分より優秀なライバルをこっそり蹴落そうとしたのです。 しかし実際、脚気の原因は栄養不足でした。鴎外は脚気論争に敗れ、柴三郎は伝染病研究の第一人者となり日本の医学を大いに発展させました。
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