バスの中で騒ぐ子どもを叱らず“スマホに夢中”な母親。小学生に注意され「恥ずかしそうに早足で」下車するまで
1つ1つは些細なことかもしれないが、実際に経験してみると思った以上にイラッと来る電車やバスの車内での迷惑行為。 日本民営鉄道協会は、毎年『駅と電車内のマナーに関するアンケート』を行っており、21年度の1位だったのが《騒々しい会話・はしゃぎまわり》。22年は2位。23年度も4位と迷惑行為の上位にランクインしている。 電車なら他の車両に移ればいいが、それができないのがバス。かといって注意して余計なトラブルには巻き込まれたくはないため、我慢している人が多いはず。特に相手が小さい子供であればなおさらだ。
バスの車内で騒ぎ続ける子供。母親は知らんぷりでスマホに夢中
西日本の某地方都市に住む、会社員の加瀬康介さん(仮名・41歳)は、自宅最寄りのバス停から駅に向かう路線バスに乗車。後方の窓側席に座る幼稚園くらいの男の子が延々と喚き散らしていたそうだ。 「ちょっとアレはひどかったですね。金切り声で耳に響くし、乗車して早々ストレスが溜まっていくのを感じました」 それでも相手は子供。寛容な姿勢で見守るべきなのはわかっていたが、乗客の中には明らかに迷惑そうな表情を浮かべる者も。腹を立てているのは自分だけではないことに安堵したが、さらにイラつかせたのは、子供の隣に座る30代くらいの母親が騒ぐ我が子に無視を決め込んでいたことだ。 「スマホに夢中って感じでしたね。しかも、一度も叱ることはなかったです。ウチの2人の子供も幼いころは、電車やバスの中ではしゃぐことがありましたが、そのたびに私か妻が注意していました。 だから、途中からは子供よりも母親の態度に違和感を覚えるようになりました。よそ様の子供を悪く言いたくはありませんが、しつけとかちゃんとされているのかなって」 子供は相変わらず騒いでおり、加瀬さん自身もスマホゲームをしていたが、気になって母子の様子を何度もチラ見。だが、ここで予想外の展開を迎える。小学生低学年くらいの男児が母子の席に近づくと、男の子に向かって「ボク、もう少し静かにしたほうがいいよ」と注意したのだ。