夏休みは「青春18きっぷ」を使って、博多駅周辺で食べ歩きしたいです。東京から行くと「新幹線」と比べて、どのくらいコスパが良いですか?
「青春18きっぷ」は、1日あたりたった2410円でJR全線の普通列車が乗り放題になる切符です。新幹線よりも目的地に到着するまで時間はかかるものの、車窓からの空模様や景色を楽しみながら節約旅行がしたい人の強い味方です。 本記事では、東京から青春18きっぷを使って博多まで行く旅行にかかる時間や料金を、新幹線と比べていきます。 ▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
青春18きっぷは1日あたり2410円だが2日かかる
JR東日本によれば、青春18きっぷの価格は1万2050円です。1券片につき5回(人)まで利用できるため、1回(1日)あたり2410円でJR全線の普通列車などが乗り放題になります。 ただし、普通列車を使う関係上、東京から博多まで1日で到着することはできません。東京から博多までは青春18きっぷを利用して移動する場合は、9時6分東京駅発の東海道本線に乗車すれば、最短で18時49分頃に姫路駅に到着できます。 2024年08月16日(金) の9時6分に東京駅を出発する場合の経路は図表1のとおりです。なお、この表では浜松駅で途中下車して、途中の食事休憩と多少の観光の時間を設けています。 図表1
筆者作成 その日は姫路市で宿泊し、2日目に姫路から博多まで目指しましょう。 2日目は8時1分に姫路駅発の山陽本線で博多に向かいます。時刻表のとおりなら図表2の通り、19時58分には博多駅に到着します。 図表2
筆者作成 青春18切符を使うと東京から博多まで丸2日かかりますが、2410円のチケット2枚分の4820円で博多駅にたどり着けます。ただし、1日目に姫路駅周辺で宿泊が必要なので、宿泊料金を計算に入れておきましょう。 姫路駅周辺には1泊3800円のカプセルホテルが見つかったので、それを利用すると仮定すると、青春18きっぷを使って東京から博多まで移動するのに必要な料金は片道「8620円」となりました。
新幹線は青春18きっぷの約5倍の価格だが約5時間で到着する
一方、新幹線の場合は半日で東京から博多まで移動できます。8月16日の時刻表をみると、東京駅を9時00分に出発するのぞみ121号に乗車すると、14時3分には博多駅に到着します。 所要時間は約5時間と移動にかかる時間が圧倒的に短く、往復を考えると2日以上博多の滞在時間が長くなります。 一方、料金は乗車券と特急券を合わせると2万4010円と、青春18きっぷ2枚分の4820円の約5倍です。姫路駅周辺での宿泊費用との合計8620円と比較しても約2.8倍がかかるため、お金と時間のどちらを優先するかで移動手段を決めると良いでしょう。
まとめ
青春18きっぷは東京から福岡まで約2日かかりますが、その分だけ料金を安く抑えることができます。車窓からの風景をじっくり眺められるのも魅力です。一方の新幹線は料金が高い代わりに移動時間が約5時間と非常に短くなるため、滞在時間を多くしたい人におすすめです。 「時間」と「お金」、どちらを節約するか、自身の希望に照らして旅行計画を立ててみましょう。 出典 JR東日本 青春18きっぷ JR東日本 東京駅の時刻表(東海道・山陽新幹線) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部