「化粧で自信や癒しを」がん治療で外見の変化に悩む患者へ 資生堂ジャパンが外見ケアセミナー・大田原市
とちぎテレビ
がんの治療で外見の変化に悩む患者の支援をしようと、化粧をして外見のケアを考えるセミナーが24日、大田原市で開かれました。 大田原市にある資生堂那須工場で開かれセミナーには、那須赤十字病院でがんの治療を受けている患者やその家族16人が参加しました。 セミナーを企画した、大手化粧品会社の資生堂ジャパンは、去年9月に栃木県とがん対策に関わる連携協定を結んでいて、がん治療の副作用による外見の変化に悩む患者の支援のために、スキンケアやメイクで悩みをカバーする「外見ケア」の普及活動を行っています。これまで県内の病院と協力し、医療従事者やがん患者を対象に複数回セミナーを実施してきました。 患者の中には治療によって脱毛や肌トラブルなど外見の変化に悩む人もいて、セミナーではそうした悩みに寄り添い、化粧水や乳液の塗り方などスキンケアの基礎から、ベースメイク、ポイントメイクの仕方までスタッフが丁寧に説明していきました。 参加した人は「普段あまり化粧をしないので、いいなと。真っすぐ(自宅へ)帰らないかも」「透明なマニキュアを爪に塗りました。きれいで驚いています。外に出てみたい気分になりました」と笑顔を見せました。 資生堂ジャパン美容戦略部の亀井菜穂子ソーシャルエリアリーダーは「がん患者になると、大好きだった化粧やおしゃれを『してはいけないもの』と考え、手放してしまう人もいます。化粧をすることで外見だけでなく、自分に自信がもてたり癒されたりする。内面に働きかけることで、より一層充実した自分らしい生活実現を提供したい」と話しました。
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