白山の地震活動との関連は…早朝の加賀地方で最大震度3の地震 専門家「元日以降大きな地震起こりやすく」
石川テレビ
早朝の加賀地方を襲った揺れ。小松市、白山市、能美市で最大震度3を観測しました。数日前から活発化している白山での地震活動。そして森本・富樫断層との関係は? 森下記者リポート: 「能登地方での地震が相次ぐ中今回の地震はここ、白山市や野々市市など加賀地方を震源とする地震でした」 6日午前6時42分ごろ加賀地方を震源とする地震がありました。震源の深さは10キロメートル地震の規模はマグニチュード3.8と推定されています。この地震で、白山市などで震度3、金沢市などで震度2を観測しました。 地元の人は: 「ええ、加賀で?と思った揺れなかったんですけど食器棚がガタガタっていったから地震かなって思った」 加賀で予期せぬ早朝の地震。白山市鶴来の住民は、ある不安を口にします。 白山市鶴来町の住民は: 「白山が一応活火山ですからその次にきょうの朝(地震が)ドーンときたからやっぱりちょっと怖い」「ちょっとやっぱり不安ですね地震対策も考えないといけないかなと思っているんですけど」 4日、白山の直下を震源とするM4.2の地震を観測。その後、6日までに450回を超える地震が観測されています。白山で1日に100回を超える地震の観測は、2022年の12月以来およそ2年ぶりで、気象庁では噴火警戒レベル1を継続した上で今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。 この白山の地震活動と今朝の地震との関係は?地震学が専門で金沢大学の平松良浩教授に聞きました。 平松教授: 「今朝の地震は、白山から場所がだいぶ離れておりますので、これは『全く別物』と考えてよいと思います」 平松教授は今朝の地震との関連を否定しました。 一方、白山の地震活動が、今後の「噴火」につながっていくのかについては… 平松教授: 「低周波地震とか火山性微動という、マグマや火山性のガスの動きを反映するような地震現象は認められないという事なので、今のところは過去にもあったような一過性の活動ではないかとみておりますが、今後の地震活動の変化については注意する必要があると思います」 その上で、平松教授は今朝の地震の原因についてこのように指摘します。 平松教授: 「1月1日の地震の影響で、加賀地方でも地震が起こりやすい状態になっているんですね。きょうの地震もその影響を受けて起こった地震であると考えられます」 これは、能登半島地震発生後に地震が発生する確率が上がった場所を表した図。増加を示す赤の部分は、能登だけではなく加賀にも広がっています。 平松教授: 「森本・富樫断層帯など、広く加賀地方でも地震が起こりやすい状態になっておりまして、体に感じないような小さな地震まで含めると、1月1日以前より地震はかなり増えているんですね」「いつ大きな地震が起こるかを正確に予測することは難しいのですが、大きな地震が起こりやすくなったという状況をちゃんと意識して、地震への備えをきちんとやっていく必要があります」
石川テレビ