“死を超える”技術?…遺体を極低温で保存するスタートアップ企業
【08月26日 KOREA WAVE】未来において死んだ人を再生できる時が来るまで「遺体を極低温で冷凍保存するサービス」を提供する企業が登場した。 米タブロイド紙ニューヨーク・ポストによると、独ベルリンに拠点を置くハイテクスタートアップ企業「トゥモロー・バイオ」は、22万ドル(約3175万円)と月額会費55ドル(約8000円)を支払えば、遺体を冷凍保存した状態で保管するサービスを提供している。脳のみを冷凍保存する場合、8万ドル(約1154万円)が必要だ。 同社の設立者は英タブロイド紙デイリー・メールとのインタビューで「現在40歳の私が生きているうちに、複雑な有機体の安全な冷凍保存と再生が可能になると信じている」と述べた。そのうえで「死に対する恐怖がこのサービスを利用する主な動機であり、冷凍保存は希望と安心感を提供し、生命を延ばすための潜在的な道を提供する」と説明している。 設立者によると、これまでに6人の人間と5匹のペットを冷凍保存しており、650人の待機者もいるという。待機者の平均年齢は36歳という。 同社は「移動式手術室として機能する改造救急車を使用し、患者が法的に死亡宣告を受けた直後に冷凍保存を開始する」としている。 低温による遺体の体液損傷を防ぐために医療用不凍液を使用し、遺体は1週間かけてマイナス195度まで冷却された後、長期保存のために液体窒素が入った長い鋼製容器に保管されるという。 さらに「患者が無事に蘇生するまでに支払った金額がすべて使われない場合、残金は返金される」としている。 同社によると、現在はベルリンやアムステルダムなど欧州全域に保存施設を有しており、米ニューヨークにも建設するという。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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