「ながらスマホ」「酒気帯び運転」自転車でも✕ 11月1日から厳罰化 静岡県警「必ずルール守って」
自転車の走行中にスマートフォンや携帯電話を使用する「ながらスマホ」の罰則強化や自転車の酒気帯び運転に新たな罰則を設けた改正道交法が1日、施行される。今年9月末時点で静岡県内の自転車が絡む人身事故のうち自転車走行中の携帯電話使用に起因する事故は6件、酒を飲んだ状態での事故は1件発生している。新ルールの理解や浸透が急務となる中、施行前日の31日夕、静岡県警が静岡市葵区で啓発活動を展開した。 「明日から、自転車の危険な運転は罰則対象です」「交通ルールの順守をお願いします」-。JR静岡駅の北口地下広場。県警交通企画課や静岡中央署、県職員らが啓発チラシを通行人に配り、注意を促した。 改正法は、自転車走行中にスマホなどを手に持って通話したり画面を注視したりする「ながらスマホ」の行為に6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金を科す。事故など交通の危険を生じさせた場合は1年以下の懲役または30万円以下の罰金となる。県警担当者の説明を受けた静岡市内の高校に通う女子生徒(17)=富士宮市=は通学で自転車を使うといい「ながらスマホは危ない。運転中はマナーモードにして電話に出てしまわないようにしたい」と話した。 酒酔い運転には既に罰則規定があったが、改正で酒気帯び運転も3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。飲酒運転のおそれがある人への酒類や自転車提供も罰則対象だ。啓発チラシを受け取った通行人たちは「具体的な内容は知らなかった」「明日から気をつけます」と語った。 交通企画課の堀井泰孝管理官は「自転車事故は重傷化リスクが高い。ながらスマホも飲酒も注意力が下がる危険行為。必ずルールを守ってほしい」と話した。
静岡新聞社