聖光・鈴木が抜てき応え2点適時打 春季高校野球福島県大会、大一番で気迫あふれるプレー
◇春季東北地区高校野球福島県大会・第4日(25日・白河グリーンスタジアム2試合) 聖光学院 8―1 学法石川 公式戦初先発となった聖光学院の鈴木颯太(3年)が、指揮官の起用に見事に応えた。三回に2点適時打を放ち流れを引き寄せた「背番号20」は、「無心だった。強振せず、後ろにつなごうと思った」と笑顔を見せた。 支部予選から代打起用で結果を残してきた。「代打で使うのがもったいないと思わせるくらい調子が良かった」と斎藤智也監督。東北大会出場を懸けたこの大一番で、「4番ファースト」に大抜てきした。 第1打席は「緊張していた」と凡退。「がつがつ行くしかない」と切り替えて臨んだ三回2死一、二塁の第2打席では、外角の直球を右越えに運んだ。迷わず二塁を回り、三塁にヘッドスライディング。気迫あふれるプレーを見せた。 昨秋も同じ背番号でベンチ入りしたが、出場したのは県大会の1打席のみ。冬場は上半身の強化をメインに、タイヤや綱を使ったトレーニングに注力。6キロの減量で体の切れも備わり、自信を持って高校最後のシーズンに臨んでいる。 「もっと強くならないといけない」と話す鈴木の向上心は尽きない。チームを高みに押し上げる存在になりそうだ。(熊田紗妃)
福島民友新聞社