新型スズキ・スペーシアの進化に注目!!! ホンダN-BOXにはないハイブリッドの特徴などに迫る
フルモデルチェンジした新型スズキ「スペーシア」は、各所が大きく進化した! 拡充された先進安全装備や、電動化を進めたパワートレインに迫る。 【写真を見る】新型スペーシアの細部を公開!!!(87枚) 便利な「マルチユース フラップ」などの詳細はこちら
もはや普通乗用車並みの安全装備
約6年ぶりにモデルチェンジして3代目に移行したスズキ・スペーシアは、「安心」「快適」「便利」の側面を進化させたという。市場を調査すると、乗用車からダウンサイズする層は、安全装備の充実ぶりを重要視することがわかった。 調査結果を受け、新型スペーシアの開発では安全性能を高めることにした。ハイライトは、衝突被害軽減ブレーキのデュアルセンサーブレーキサポートIIの採用である。新型はミリ波レーダーと広角単眼カメラの組み合わせを採用。これにより検知できる範囲が遠方まで広がると同時にワイドになり、例えば、見通しの悪い交差点でクルマの前を横切ろうとする自転車や歩行者を検知できるようになった。 また、従来はリヤバンパーのみに付いていた超音波センサーがフロントバンパーにも追加され、低速後退時のみ障害物を検知して作動していた自動ブレーキが、低速前進時にも作動するようになった。 センサーの性能向上はアダプティブクルーズコントロール(ACC)の機能向上にも結びついており、ACC作動時はカーブを認識して手前で自動的に減速する機能が付加された。また、高速道路走行時の車線変更時は、方向指示レバーの操作と連動し、自動で加減速をおこなう補助機能が追加されている。ACCには車線の中央付近を維持するようステアリング操作を支援する機能も追加された。新型スペーシアには最新の普通乗用車と遜色のない安全および運転支援機能が盛り込まれている。 そしてスペーシアにもついに電動パーキングブレーキ(EPB)が採用された。今後、スズキのなかでEPBの展開が急速に広がるだろう。ちなみにEPBは全車標準ではなく、従来からの足踏み式パーキングブレーキも選択が可能だ。「それで充分」と、考えるユーザーへの配慮である。